取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
院内保育所や提携保育所等を整備している
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている
【取組(3)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
法定以上の子育て・介護中の職員に対する夜勤・時間外労働免除(男性職員・女性職員ともに対象)を実施している
【取組(4)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
子育て・介護等を行っている職員が雇用形態や勤務形態を選択可能な制度(短時間正職員制度、フレックスタイム制度、裁量労働制等。男性職員・女性職員ともに対象)を整備している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

当院は救命救急センターを有する急性期病院であるとともに、厚生労働省が勧める4疾病5事業に積極的に取り組み、糖尿教育等疾病予防の活動にも力を入れている。 このような、包括的に医療を推進していくためには、質の高い医療ケア・利用者への丁寧な説明が求められる。そして、担当する医師・看護師をはじめ、全スタッフの勤務環境を改善していくことが、これらの使命を果たしていくベースになるとの認識の下、国家公務員連合会病院次期5ヶ年計画がスタートした平成25年度を一つの契機として、見直し・改善に取り組んでいる。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    事務部
  • 取り組み詳細
    各種委員会における要望・提案を事務部が中心となり検討、推進
    ① 院内保育所の設置
     以前も保育施設が院内に設置されていたが、利用者の減少等、時代の流れで廃止した経緯があった。しかし、女性職員が7割以上を占める職場であり、共働き家庭が増え、職員の増員とともに保育施設再設置の必要性が増し、要望もあったことから保育施設の検討を開始。病院施設の建替えを機に保育施設再設置に至った。建替え工事が平成27年秋に終了し、平成28年4月に院内保育所を開設した。スペースの問題から運営会社と相談し、受入定員12名でスタートした。(現在は6名入園)ゼロ歳児の利用が多いが、就学前までの受け入れが可能である。保育士は常勤3名体制で3名全員が委託会社の職員である。利用時間帯は8時から18時(30分延長可能)で、全職員(正規・非正規の区別なし)の子どもを対象としている。
    ② 医師事務作業補助者の配置
     診療報酬上では最高の点数を確保している(医師事務作業補助体制加算1 15:1) 病院全体では約20名の医師事務作業補助者の体制を取っている。
    ③ 看護補助者の配置
     各病棟で、2名~3名の配置がなされている状態であり、看護補助者の人数としてはまだ少ないと考えている。しかし、入院基本料 7:1 の基準以上の看護師を確保している。
    ④ 夜勤免除及び短時間勤務制度の導入
     妊娠・出産・育児(就学前まで)・家庭内の介護を希望した場合、一時的に夜勤免除・短時間勤務に変更できるよう規定を整備し、その旨の周知を行ってきた。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(2)】
成果指標 対象職種の時間外勤務の減少
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
4 人材の定着化 成果
夜勤免除及び短時間勤務制度の導入によって、特に女医・看護師の制度利用者が増え、転職防止・採用促進に寄与していると思う。
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(3)】 【取組(4)】
成果指標 保育園の利用率
女性職員の離職理由
女性職員の応募理由等

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

・院内保育所の設置
設置から6ヶ月が経過して、離職防止・新規採用等に関する具体的な成果は見られない。また、院内での認知がされ、職員から入園させたいといった声は上がってくるなど、今後利用者の増が見込まれる。
・医師事務作業補助者の配置
医師事務作業補助者の導入によって、医師・看護師の事務負担は以前と比べて軽減されたと思う。
・夜勤免除及び短時間勤務制度の導入
フルタイム勤務に復帰することが前提となるため、特に女医・看護師の制度利用者が増え、転職防止・採用促進に寄与していると思う。

今後の課題等について

・院内保育所の設置
新規立ち上げと同じ状況で、保育事業に関する知識・ノウハウが無く、現在は外部委託しているが、直接運営も検討課題となる。現在は院内にスペースを確保しているが、将来的に別棟にスペースを確保したいと考えている。
・看護補助者の配置
勤務体制として、今後は看護補助者を増員していこうかと考えている。人員に余裕が出てきている状況だ。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
国家公務員共済組合連合会
病院名
新別府病院
法人(病院)の開設主体
社会保険関係団体(健康保険組合及びその連合会、共済組合及びその連合会、国民健康保険組合)
所在地
大分県別府市大字鶴見3898番地
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 269
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
307.7人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
244.5人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
16.3日(平成29年度数値)
病床稼働率
93%(平成29年度数値)
職員総数
470人(平成30年度数値)
医師
50人
看護職
257人
医師事務作業補助者
20人
看護補助者
17人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含),2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特にありません。