取組事例・提案の紹介

勤務形態の多様な選択(5段階のステップアップ制度)と報酬ポイント制の導入

取組課題

働き方・休み方改善に関する課題

取組・提案者概要

投稿者
社会医療法人明和会医療福祉センター 渡辺病院/ウェルフェア北園渡辺病院
所在地
鳥取県
病床数
200床~499床
入院基本料
その他
職員総数
100人~999人

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【医療分野の「雇用の質」向上マネジメントシステムに基づく医療機関の取組に対する支援の充実を図るための調査・研究 事業報告書(平成27年3月)より引用】

取組のきっかけ、取組前の問題点

 病院は看護師を代表とする女性中心の職場であり、育児休業利用者が増え、時期が集中するなどのため稼働要員数の変動が大きく、経営の安定化のためには、職員を安定して確保することが必要であった。

取組の体制・中心人物

社会医療法人明和会医療福祉センター理事長/渡辺病院院長 渡辺憲氏

取組の概要

 5段階ステップで勤務形態の多様な選択を可能にするとともに、勤務制限がない状態へと促す報酬ポイント制を取り入れた制度を構築している。

5段階のステップアップ制度

 この制度は、勤務の選択肢を増やすことで、安心して勤められる職場づくりを進め、夜勤や土日勤務がなくても、働き続けられる職場であることを志向したものである。
 5段階ステップのほかに、フルタイム(週40時間)と短時間正職員(週30時間)があり、短時間正職員には1日6時間勤務と週休3日制がある。
 5段階ステップは以下のとおりで、ステップ1から5までの間に、7通りの選択肢がある。

  • STEP1:①平日日勤のみ②早番・遅番・残業免除
  • STEP2:①土日・祝日勤務②早番・遅番・残業等
  • STEP3:①月4回以内の夜勤②土日出勤日数に制限なし
  • STEP4:夜勤回数の制限はなし。勤務曜日の限定あり①準夜・深夜のいずれかのみ②勤務曜日限定あり③早番・遅番免除等個別制限あり
  • STEP5:勤務制限なし
報酬ポイント制度

 休みやすさや働きやすさも報酬ととらえて、職員の生活状況を踏まえ働き方を選択し、自身の働きやすさをポイントで得る仕組みである。毎年2月に必要ポイントを職員に公表している。
 各ステップで働き方に応じて交換されるポイントは以下のとおりである。
 STEP1:30~40ポイント、STEP2:20~25ポイント、STEP3:10~15ポイント、STEP4:5ポイント

実施後の成果や見えてきた課題

取組みの成果
  • 過去5年間以上、結婚や育児を理由とした離職者はおらず、また離職率は6~7%と低い水準で推移している。
  • 働き方の選択肢があることは、採用者の確保にもよい影響を与えている。
  • 日本看護協会の「WLBインデックス調査」の全国平均と比較し、職員の満足度は高い。
課題と今後の予定

 この制度の利用者は緩やかに増加しており(2010年20.5%→2013年24.5%)、主に夜勤回数を個別調整しているSTEP1~3の職員で占められる。多様な勤務形態に対応する、柔軟できめ細かな労務管理が大切と考えている。
 5段階の勤務ステップで、生活の状況に応じて移動すること自体問題はないが、STEP1に居続けるのは経営上好ましい状態とは言えない。職員の意識をステップアップに向け、利用者数をコントロールすることは必要である。そのためには、当院の状況などをオープンにして、職員に丁寧に説明することで職員との信頼関係を構築することが重要となる。
 なお、日本看護協会の「WLBインデックス調査」をみると、2つの病院で評価に差がある項目が散見され、職場間に不平等感が生まれないよう対策が必要と感じている。

取組事例全文

社会医療法人明和会医療福祉センター 渡辺病院 ウェルフェア北園渡辺病院 取組事例全文(医療分野の「雇用の質」向上マネジメントシステムに基づく医療機関の取組に対する支援の充実を図るための調査・研究 事業報告書(平成27年3月)より抜粋)(PDF:585KB)

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