取組事例・提案の紹介

人材確保のための取組

取組課題

働き方・休み方改善に関する課題
働きやすさ確保のための環境整備(ソフト・ハード)に関する課題

取組・提案者概要

投稿者
社団医療法人 新和会 宮古山口病院
所在地
岩手県
病床数
200床~499床
入院基本料
15:1
職員総数
100人~999人

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取組のきっかけ、取組前の問題点

 これまで人員確保に苦労することはなかったが、宮古市内にあった准看護学院(H18.3月閉校)と高等看護学院(H20.3月閉校)の閉校後から特に看護職員を確保することが難しくなっていた。さらに、平成23年3月に東日本大震災が起こり、宮古市内や近隣市町村が大きな被害を受け、職員も被災した。震災直後から職員が体調を崩し休むようになり、体調が回復せずに退職する、また、家庭環境が変わったことで仕事を続けることができなくなり退職する、被災した家を内陸で再建したいと退職するなどが相次いだ。
 人材確保が最優先事項となり、看護協会のワーク・ライフ・バランス事業に参加したことがきっかけとなり、WLB委員会を立ち上げて人員確保等に取り組んだ。

取組の概要

 WLB委員会では、インデックス調査をしてSWOT分析を行った。その結果、強みは、シフト表作成時に希望が通りやすい、保育園がある、能力開発の研修会に対する支援等が挙げられた。対して弱みは、保育園はあるが利用しにくい、若い看護師が少ない、就業規則が周知されていない等が挙げられた。
 そこでWLB委員会内に4つのチームを編成し、「看護師入職推進チーム」「保育園担当チーム」「就業規則担当チーム」「広報担当チーム」それぞれが取組を始めた。

看護師入職推進チームの取組

 看護師入職推進チームは、看護学校・高等学校へのPR活動、就職説明会への積極的な参加、看護体験・職場体験・ボランティアの積極的受入れの3つの方針を立てた。
 まず、プレゼンを効果的に行うために専門家を招いて研修会を開催し、タブレットを使って近くで説明したほうが効果的だと学び、タブレットを購入し、高等学校でプレゼンを行った。平成18年から導入している奨学金制度についてもプレゼンし、震災後は10名が利用し卒業しており、現在は4名が利用し学んでいる。
 就職説明会へ参加するとともに、毎年管内の高校生を受け入れているふれあい看護体験には、高校生だけでなく、中学生の職場体験も受け入れている。
 また、自院で毎年開催する運動会と文化祭には、ボランティアとして40名の学生が参加し、患者と触れ合うことで臨地実習にスムーズに入れている。

保育園担当チームの取組

 法人内の保育園があるが、利用しにくいとのアンケート結果から、利用しにくい理由について調査を実施した。その結果、職員が公休日及び夜勤の時に保育園を利用することができないことや職員の早番・遅番に対応できていないことがわかった。そこで、WLB担当職員と保育士の意見交換を行ったところ、未満児の保育は1名の保育士がみられる人数が3人以下と決められていた。
 そこで、保護者のシフト表を保育園が確認できるようにしたことで、保育士の人数調整をはかり人員を確保したところ、夜勤に出勤する前の日中や深夜明けの日中のほか、公休日も事前依頼によって子どもをあずけることができるようになった。

就業規則担当チームの取組

 職員が就業規則をあまり理解していないということが明らかになったため、職員が理解できるように取り組む。

広報担当チームの取組

 WLB活動を理解してもらえるよう『WLBニュース』を毎月1回発行している。

実施後の成果や見えてきた課題

 これらの取組により、高等看護学院の新卒1名、奨学生2名が入職することになった。また、保育園の利用しにくさを改善したことで、職員からは休息をとれるようになった、スキルアップのための研修会に参加できた等の声が聞かれた。
 今も厳しい現状は変わらないが、今後も毎年1名でも入職してもらえるようPR活動は継続し、また、職員が安心して子どもをあずけることができるよう、積極的に改善を図っていきたいと考えている。

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