取組事例・提案の紹介

人の成長と職場環境改善の実現に向けて

取組課題

働き方・休み方改善に関する課題
働きがいの向上に関する課題

取組・提案者概要

投稿者
社会医療法人玄州会 光武内科循環器科病院
所在地
長崎県
病床数
20床~99床
入院基本料
その他
職員総数
100人~999人

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取組のきっかけ、取組前の問題点

 当院は、離島にあり、看護師等の人材確保が難しいため、従来から待遇の改善や人材の育成、キャリア形成に力を入れてきた。
 島民は、高齢化しており、また独居老人が多く、住民の健康支援と安心・安全の確保はもとより、良質な医療を提供し、地域に貢献する病院運営を行っている。
 看護師等の確保については、随時、ハローワーク、専門学校等へ求人活動を行い、求職者へは、病院の熱意と魅力を伝えるようにしている。
 病院長をはじめ、勤務環境の改善には積極的であるので、これまでの取組はスムーズに進められている。これまでも労働局の助成金活用して職場意識の改善に取り組んできた。
 しかしながら、人材確保が困難な状況は変わる事がないため、これまでの改善の取組を強化するきっかけとなり、職員のスキルアップと働きがいの向上のために研修会、学会への積極的な参加や、資格取得を推進している。
 離島の弱点であるマンパワー不足とこれからの高齢化社会に対応することが喫緊の課題と考えている。
 平成28年10月に社会医療法人化したことで、病院の理念等を新たにし、さらにより高い医療の質の向上と、働きやすい職場づくりを目指して「人」が成長できるような取組を推進したい。

取組の体制・中心人物

 院長、事務長、多所属長による「業務改善委員会」

取組の概要

勤務負担軽減
  • 妊娠中の看護師の夜勤勤務時には、介護職を1名つける。(看護職ではないが2名体制としたことで、体位交換の補助など看護師の夜勤勤務の負担が軽減した)
  • 医師事務作業補助者の雇用により医師の業務負担を軽減する。医師事務作業補助だけでなく、看護師の事務作業補助にも対応している。
  • 事務部においてはレセプトチェックのための残業が多かったため、退職した職員を再雇用し、月末に集中してレセプトチェックをするのではなく、毎日チェックすることで、残業時間を大幅に削減できた。
長期休暇をとりやすく
  • 産休や育休については周りの理解は得られやすいが、介護や特殊な事情のための長期休暇取得は、まだ理解が得られ難い状況である。
  • 産休・育休取得については、「取得するのは当り前」という意識があるが、当事者としても周囲の協力について気付き、感謝することが大切である。そうでないと未婚者、男性に不公平感が生まれてしまうことになる。また、育児休暇から復帰した直後は、子どもの急病などで急な休暇取得が発生しやすい時期であり、さらに周囲に迷惑をかけてしまう、という思いから「休暇」を取りづらいことがあるため、病院全体と所属部署内の協力と配慮が必要である。
仕事と子育て・介護の両立支援
  • 出産や子育てにあっては周りのスタッフに助けられていたことを感謝し、他スタッフがその時期を迎えたときに柔軟に対応し、配慮する意識の醸成に努めている。
  • グループ内に託児所があり、現在定員17名の保育サービスを行っており、また、短時間勤務制度を導入し、周囲の業務分担を行い、子育てや介護のために希望する職員(8時間勤務を6時間)に対応している。
  • 年次休暇は、時間単位で取得することができる。
研修制度の充実
  • 学会、研修会への参加や発表は、出張扱いとし、必要な経費はすべて病院が負担している。
働きやすい風土づくり
  • 心理学の講師を招き、1年をかけてコーチング研修のプログラムを実施。全部署に共通する内容であり、病院全体に広めていきたい。
  • 職場自慢プロジェクトに取り組み、全体発表会を実施予定。
  • 率先して改革の姿勢を示すため、当院の理念を遂行するためのヴィジョンである「社会貢献・住民重視・地域完結型医療・職員重視・連携強化」のなかでも、最も大切なのが「職員重視」であると管理者が宣言した。
  • 介護職種の所属を「介護課」として看護課と横並びにした。法人の中にリハビリテーション部を設置した。管理部門が人事をするのでなく現場が人事や教育をするシステムとした。(同じ職能、ゆくゆくは看護部・介護部、栄養部も行う予定)

実施後の成果や見えてきた課題

  • これらの取り組みにより、事務部門、医師やコメディカルなどの時間外勤務が減少した。年次有給休暇の取得についても、意識が向上してきている。忘年会には夜勤、当直勤務以外はほぼ全員が参加し、楽しい雰囲気で集まることができている。
  • 病院側の改善への「思い」は職員に伝わりにくいが、職員としても働いている現在の職場の良い点に気付き、問題点については自ら改善する意識を向上させることが必要である。
  • 部署間は年次休暇の取得率に差があり、早急に業務内容を見直し、対応しなくてはならないと考えている。バースデイ休暇の導入等を検討したい。
  • 多職種で編成したチームで改善取組を行っていく「マネジメントシステム」については、理解を深め、実施可能な範囲で取り組んでいきたい。
  • 今後も人材確保が困難な状況は続くが、島内の他の医療機関や医師会と連携し、「人財」を大切にすることを継続しながら、地域に対しても情報発信し、病院と地域が一つになって、人の成長と環境の改善をめざしていく。

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