取組事例・提案の紹介

システム導入による業務効率化、看護補助者の配置

取組・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
一般財団法人 竹田健康財団
病院名
竹田綜合病院
法人(病院)の開設主体
その他(公益法人、私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人)
所在地
福島県会津若松市山鹿町3番27号
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 540
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 144
 
入院基本料:15対1
その他病床
病床名:回復期リハビリテーション
 
病床数:60
 
入院基本料:回復期リハビリテーション1
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一日あたりの平均外来患者数
1145人(平成30年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
675人(平成30年度数値)
一般病棟の平均在院日数
14.7日(平成30年度数値)
病床稼働率
81.1%(平成30年度数値)
職員総数
1660人(平成30年度数値)
医師
117人
看護職
749人
医師事務作業補助者
48人
看護補助者
74人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特になし

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取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅴ.その他
業務サポートシステム(データマトリックス)の導入
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている
【取組(3)】
Ⅴ.その他
新厨房システムの導入
【取組(4)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
正規・非正規を問わずすべての職員のキャリア形成支援(研修等に関する情報提供や研修等への職員参加の支援、子育て等と両立しながらの勤務の継続に関する相談窓口の設置や情報提供等)が実施されている

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

 当院では様々な取組を常に実施しており、今回の勤務環境改善の取組を行った直接的なきっかけは平成24年の総合医療センターの開業である。医療センター開業の5年前にあたる平成19年から病院建替えプロジェクトを発足。これから10数年先の病院経営を見据えた上でどのような機能を持つべきか、患者や家族に喜んでもらえる病院とは何か等、様々なことをこのプロジェクトの中で検討してきた。新病院ではできるかぎり業務を効率化し、医療従事者の負担を軽減しようという観点から各部署から様々な意見を上げてもらった。

取組対象

  • 取組対象
    看護職
  • 取組の中心部署・人物
    院長
  • 取組詳細
    「全員参加、情報は全て公開」という方針のもと、職員全員から意見を吸上げる仕組みと雰囲気づくりを行い、職場の参画意識を高めることを意識した。事務局も積極的に関与し、各分科会の議事録作成、進捗管理等を担当、実質的なプロジェクトの中心的役割(司令塔)を担った。建設全体の計画・実施に深く関わり、建替えに伴う関係部署との連絡・調整・交渉・進捗管理等の実務作業を担当した。
    ○働き続けやすい職場づくり
    ①業務サポートシステム(データマトリックス)の導入
     手術使用用品のトレーザビリティと手術の術式ごとに必要な手術セットを一覧化するシステムを指し、「いつ購入したか」「どんな術式で使われたか」「どこで使用したか」「何度使用したか」等が管理できるようになる。また、これまではベテラン看護師が担当医と術式を確認した上で、必要な器具を事前に用意していたが、このシステムを使い、「担当医」と「術式」を入力すれば、術式で必要な器具が写真付で一覧化でき、誰でも事前準備できるようになった。結果として、ベテラン看護師は補助者が用意した器具を展開するだけでよく、空いた時間は外の看護業務に時間を割くことができている。
    ②ポーター制度の導入
     一般的には看護補助者と呼ばれているが、当院ではポーターと呼び、看護師のサポート役を担っている。ポーターは1日15時間(6時~7時30分、8時30分~22時)病棟に居り、採血した血液や採取した尿、患者のカルテ、等を病棟間で受け渡したり、診療材料・滅菌物等の搬送、薬剤の搬送をしたり、廃棄物搬送等を行っている。これまでは病棟看護師がこれらの役を担っていたが、ポーター制度を設けたことで、病棟看護師の業務負荷軽減ができ、また患者満足度の向上にも寄与している。
    ③新厨房システムの導入
     「ニュー・クック・チル方式」を導入した厨房施設を作った。これまでは毎日3食、週に21食(3食×7日)病院食を作っていたが、新厨房システム導入後は1週間のうち、3日間だけ厨房を動かし、半製品(95%調理済みの給食)をつくり、食事を提供する直前に残り5%(盛り付け、温める、等)の調理を行い、提供するように変更した。「ニュー・クック・チル方式」導入に際し、HACCP(ハサップ)の認証を受けられるレベルで製造・加工工程を見直し、微生物汚染等危害を起こす要因を分析し、最も効率よく管理できるように業務フローを整理した。これまでは毎日10時~14時に時間帯に業務のピークが来ていたが、計画しながら調理に当たれるので、ピークを分散できるようになり、また、食事に対する満足度アンケートも導入直後は69%にまで減少したが、改善し直近では77%と導入前の満足度と同等に回復している。
    ○働きがいのある職場づくり
     「全員参加での病院づくり」ということを意識した。資格者がそれぞれの分野で勉強ができ、スキルアップを図れる環境を構築することはもちろんだが、当院では職員全員による病院経営への参画意識を強め、働きがいある職場づくりを構築している。そのためにも職員全員への情報公開とどんなに小さな意見も無視しない姿勢が大事となってくる。「自分達で病院を建替えるんだ」という当事者意識(期待、責任、誇り)を持ってもらうことを心がけた。

実施後の成果

Ⅴ.その他_成果
データマトリックスシステム導入により、熟練看護師の手術準備にあてていた時間を削減
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】
成果指標 担当看護師の配置は必要なくなった
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
ポーター制度導入により、病棟看護師の業務負荷軽減
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(2)】
成果指標 病棟看護師は物品搬送業務をしなくてよくなった

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

成果としては、データマトリックスシステム導入により、熟練看護師の手術準備にあてていた時間を削減(年間約2,700時間他の看護業務に時間を割くことができるようになった)でき、ポーター制度導入により、病棟看護師の業務負荷軽減(病棟あたり約300時間の効率化)に加え、患者との距離が近くなり患者満足度向上につながっている。

今後の課題等について

ポーター制度についてポーターや看護師の業務量を勘案した上で、ポーターを増員しようとも考えている。