取組事例・提案の紹介

皆が長く働きたいと思える職場環境の実現に向けて

取組・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
医療法人社団 敬信会
病院名
大法山病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
福岡県田川市大字猪国690
主たる医療機能の特徴
慢性期機能
一般病床
病床数:
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 220
 
入院基本料:15対1
その他病床
病床名:認知症治療病棟
 
病床数:180
 
入院基本料:30日以内 1809点
続きを見る
一日あたりの平均外来患者数
13.6人(平成30年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
383.2人(平成30年度数値)
一般病棟の平均在院日数
3086.8日(平成30年度数値)
病床稼働率
95.8%(平成30年度数値)
職員総数
326人(平成30年度数値)
医師
8人
看護職
172人
医師事務作業補助者
0人
看護補助者
50人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特になし

吹出し

この取組を評価する

参考になった!

取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
その他
労働条件の周知徹底
【取組(2)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
施設外の研修への参加を支援している

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

当院職員の勤務環境に対する満足度は8割と高く、また他施設と比べても遜色ないものであった。それにも関わらず離職率は高いということが分かった。その理由として「勤務環境に不公平感を感じる」「専門職としての研鑚を積みにくい」という2点が考えられた。
 それらの問題を解決するために福岡県医療労務管理支援事業に参加し、院内に勤務環境改善委員会を立ち上げた。そしてその中で、職員皆が安心して仕事に打ち込め、労働モチベーションを維持できるよう、職場環境を見直すこととした。

取組対象

  • 取組対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取組の中心部署・人物
    看護師・准看護師・作業療法士・介護福祉士・管理栄養士・事務職
  • 取組詳細
    さまざまな立場の意見をくみ取るために、看護師・准看護師・作業療法士・介護福祉士・管理栄養士・事務職という多職種で委員会メンバーを構成した。
    ①労働条件の周知徹底
     労働条件の周知徹底により、「皆が平等に権利を行使できる働きやすい職場をつくる」という目的で実施した。
    〇具体策
    労働条件周知徹底冊子作成
    →勤務条件や病院規則の情報を得やすくした
    院内新聞の発行
    →勤務環境の周知を図った
    連続有給休暇申請書類の導入
    →所属長判断というあいまいな基準を見直した
    →勤務調整をおこないやすくし、業務への支障を最小限にとどめた
    ②学習機会の提供
     職員のスキルアップを推進することにより、意欲的に仕事に取り組む職員を増やし、活気ある職場へと変化させるという目的で実施した。
    〇具体策
    院内学会の開催
    →演題発表者に対して表彰をしたり、院外学会への派遣等をおこなった
    クリニカルラダー制度の導入
    →専門職としての知識や技術を身につけられるよう、段階的教育過程を構築した
    院内勉強会の強化
    →院外から講師を定期的に招き、質の高い勉強会を提供した

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の申請方法を始め病院の労働条件等の周知徹底を図った結果、事前申請率が大幅に向上した。
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】
成果指標 事前申請率:70.7%(H28)⇒88.9%(H30)
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の取得率が上がっている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】
成果指標 年休取得率:87.2%(H28)⇒90.2%(H30)
「現場では勤務調整が可能となる」「職員は他職員に気兼ねなく年休の連続取得が可能となる」という効果が得られた。
Ⅳ.働きがいの向上_成果
1 キャリア形成支援 成果
研修・学会への参加職員数や、職員による学会への発表数が増えている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(2)】
成果指標 ・研修会や学会への参加者が増加した。                                    
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
4 人材の定着化 成果
退職者数(定年退職者を除く)が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】
成果指標 離職率:7.2%(H28)⇒5.7%(H30)

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

年次有給休暇の申請方法を始め病院の労働条件等の周知徹底を図った結果、事前申請率が大幅に向上した。それにより「現場では勤務調整が可能となる」「職員は他職員に気兼ねなく年休の連続取得が可能となる」という効果が得られ年休の取得率が上昇した。またスキルアップの機会提供は「専門職としてスキルアップしている実感が持てる」「労働意欲の向上につながる」との声が聞かれ、概ね職員から高評価を得た。これらの成果により、結果として離職率の低下を図ることができた。

今後の課題等について

職員の病院に対する不満点や要望を調査した結果、上記の事例の他に「福利厚生の充実」「永年勤続やキャリアアップへの恩恵」などの要望も上がっていた。当院の職員旅行等の福利厚生参加率は平均10%程度と低いため、これを見直していきたい。また当院は永年勤続やキャリアアップへの恩恵がほとんどなく、それが職員の労働意欲低下の一因となっていると考えられる。そのため永年勤続表彰や人事考課制度の導入などに取り組んでいきたい。
 これらの施策をおこなっていくことにより、職員の労働モチベーションの向上を促し、長く働きたいと思える職場環境の実現を目指していきたい。