取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅴ.その他
トップの意思表明/リーダーシップ
【取組(2)】
Ⅴ.その他
権利意識の変革、譲り合い意識の醸成を通じたWLB推進の組織風土の形成
【取組(3)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている
【取組(4)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
責任ある仕事の配分やキャリア形成支援等によるモチベーション維持

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

当院は元々職員の働き甲斐の向上や人材育成、多様な働き方の実現を重視しており、基本方針や運営方針にも明確に定めていた
一方、看護師を中心に病院の人材獲得競争が加熱しはじめた平成15年、ある女性職員から「ずっと勤めたいが、家庭と仕事を両立するにはどうしたらいいだろうか」との発言があり、職場環境改善提案会議が発足した(当時、育休取得もほとんど前例がなかった)これが契機となり、WLB*¹の充実により多様な働き方を実現し、誰もが活躍できる勤務環境作りに本格的に取組むこととなった
なお、WLBを推進して院内に定着すると短時間勤務者等が増えて組織運営が難しくなるという課題も生まれてきたため、課題解決策を都度実行することとなった
(*¹WLB:ワークライフバランス *²パートナーシップナーシングシステム *³職場復帰した女性が仕事と子育ての両立はできているものの、昇進等のキャリアアップを図れない状態)

取り組み対象

  • 取り組み対象
    コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    病院長、看護師長、リハビリテーション部主任
  • 取り組み詳細
    ・病院長が「福岡県子育て応援宣言」に参加したことを説明し、育休取得を奨励するという宣言内容を院内に貼り出す等、WLB重視を院内に強く宣言し、各種WLB推進策を実行してきた
    ・WLBの制度は無条件で保証されたものではなく、働きやすい環境を作るためのセーフティネットであり、全員が協力して次世代へ引き継ぐもの、という思想を浸透させると同時に、職員同士が歩み寄りながら問題を解決してきた。(例:率直な話合いの場を何度も持ち、配偶者が休暇の日はフルタイム出勤できる等建設的な意見を引き出す)。これらの職員が管理職層に成長し、若手のロールモデルとなり組織風土を形成している

実施後の成果

Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】 【取組(4)】
成果指標 RETENTION SURVEY*⁴の結果、当院は組織運営の全項目で全国平均を上回っており、組織活力においても稀な水準にある。WLBの取組により当院への応募者が増えたという効果もあった
(*⁴民間事業者による職員満足度・組織風土に関するベンチマークサーベイ)
Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】 【取組(4)】
成果指標 過去5年間で病床稼働率は90%から98%に上昇、紹介患者数は1.6倍になった。ESの向上がCSの向上に繋がり、経営的にもプラスであることを示している

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

・WLBの権利ばかり主張するのでは制度を維持できない。職員同士で率直な話合いを何度も行い、みんなで守っていこうという意識が芽生えている。様々な職員が完全に統一した意識を持つことは難しいため、短時間勤務者からの歩み寄りも必要だと感じる

今後の課題等について

取り組み・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
医療法人 寿芳会
病院名
芳野病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
福岡県北九州市若松区本町2丁目15番6号
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 106
 
入院基本料:
療養病床
病床数: 37
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
人(年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
人(年度数値)
一般病棟の平均在院日数
日(年度数値)
病床稼働率
%(年度数値)
職員総数
299人(平成30年度数値)
医師
11人
看護職
118人
医師事務作業補助者
看護補助者
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
平成25年 第6回ワーク・ライフ・バランス大賞