取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている |
【取組(2)】 Ⅴ.その他 |
生産性の向上 |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
・高知県の総人口に占める65歳以上の割合(高齢化率)は全国平均よりも高い。
・高齢の患者が入院すると寝たきりになってしまうことが多いので、「栄養とリハビリが非常に重要」と考えた。
・2003年には管理栄養士5名程度でNSTを発足させたが、業務量が膨大であるのにスタッフ数が少ないため、栄養サポートのアウトカムは出なかった。
・2006年から管理栄養士の増員を行い、2008年に管理栄養士の1病棟1名体制の病棟常駐型NSTを開始した。
取り組み対象
- 取り組み対象
コメディカル
- 取り組みの中心部署・人物
理事長、栄養部長
- 取り組み詳細
・NSTを発足:まずはNSTを発足し活動し始めた。並行して病院全体に「近森病院は栄養管理を充実させる」と周知した。
・NSTとしての目標を明確化した:「患者すべてに必要な時に適切な栄養サポートを実施する」という目標を明確化した。すべての患者に介入できるよう管理栄養士の増員につながった。
・管理栄養士の生産性向上に向けた包括的な取組
→給食業務の完全業務委託:給食業務を完全業務委託とし、管理栄養士が臨床栄養業務に専念する体制を取った。
→臨床栄養部へのクラーク配置:クラークが管理栄養士の周辺業務を行っている。管理栄養士はコア業務に集中し、多くの時間を患者の栄養管理業務に費やし生産性の向上を図っている。
・充実した教育体制:新人管理栄養士と先輩管理栄養士がペアとなり病棟にて栄養管理業務をOJTで学んでいる。また、NSTチェアマンである理事長による教育カンファレンスを週に2回実施し、病態把握や検査値、画像評価方法を学ぶ。
・医師・看護師の業務負担軽減:管理栄養士が栄養管理業務を行うことで、医師や看護師の業務負担軽減に繋がり生産性の向上に寄与している。
実施後の成果
Ⅴ.その他_成果 | ||
病院経営の改善 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☑コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(2)】 | |
成果指標 | 管理栄養士の1病棟1名体制を実現していることによって、早期栄養介入管理加算といったような栄養業務に関する施設基準は取りやすくなっている。 |
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
2 勤務負担軽減 成果 | ||
管理栄養士の業務が医師・看護師の業務負担軽減に繋がっている | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | ||
成果指標 | 管理栄養士の業務が、医師・看護師の業務負担軽減に寄与している。 →医師・看護師への提案相談件数:年間1,068件(概算) →医師の指示オーダ入力:年間244件(概算) →医師の包括指示による対応:年間1,222件(概算) |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
・今まで他の病院で働いていたが、栄養業務の目線が変わった。栄養管理業務に集中でき、働きがいを感じられる。
・「病院から管理栄養士がいないと困る」と言ってもらえ、頼られる存在になっている。
今後の課題等について
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 社会医療法人
- 病院名
- 近森病院
- 法人(病院)の開設主体
- 医療法人
- 所在地
- 高知県高知市大川筋一丁目1-16
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 452
- 入院基本料:
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:精神病床
- 病床数:2
- 入院基本料:精神病棟入院基本料15対1
- 一日あたりの平均外来患者数
- 478.1人(令和3年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 429人(令和3年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 12.3日(令和3年度数値)
- 病床稼働率
- 83.78%(令和3年度数値)
- 職員総数
- 1320人(令和4年度数値)
- 医師
- 154人
- 看護職
- 583人
- 医師事務作業補助者
- 34人
- 看護補助者
- 41人
- 医師の交代制勤務の有無
- あり
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について