取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
その他の情報通信機器を活用した業務効率化・省力化を推進している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

・地域の中核医療機関でもある当院にとって、地域医療機関との連携強化は課題であった。
・また、医療機関同士の患者情報の照会や相談は電話で行っているが、処置中は応対することができないし、折り返し電話をしても出られないといったように、やりとりに煩雑さを覚えていた。
・もし、患者情報の共有など地域医療機関とのやりとりを容易にし、対話の敷居を下げることができれば地域連携強化につながり、紹介患者を効率的に増やせるのではないかと考えた。
・そこでチャット形式でテキストや画像・動画ファイルなど双方でやりとりができるツールを導入することとした。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師
  • 取り組みの中心部署・人物
    循環器内科
  • 取り組み詳細
    循環器内科に絞りチャットツールの導入検討を進め、その後他科に拡大した:循環器内科が主導となり、チャットツールの導入を進めた。現在は利用できる診療科を内科、消化器内科にも拡大できるように調整を進めている。
    ・無償で使えるチャットツール:チャットツールはシステム登録のみで無償(カスタマイズ等は有償)で利用できる。1台のスマートフォンを当番医が持つようにしており、スマートフォンで撮影した画像や動画はチャットで送受信することができる。
    ・院内におけるチャットツールの運用方法:チャットツールを利用している循環器内科医師・地域連携室は全員システム登録し、投稿内容を閲覧できる。近隣医療機関から届いたチャットは24時間以内に主に副院長と診療科部長が返信している。
    ・地域医療機関の活用方法:①患者の入退院時における患者の状態確認②医療的・社会的配慮を要する患者における入退院時の情報共有③逆紹介後の患者のフォローに関する相談等に活用している。
    ・地域医療機関へのサポート:医師及び地域連携室の職員が診療所を訪問し、チャットツール利用に向けたサポートを行った。

実施後の成果

Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 地域医療機関の医師に対し、迅速に返答、丁寧な対応、治療方針の共有ができていることによって地域連携の強化や医療の質向上に繋がっている。
Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 紹介・逆紹介する患者の情報が早く共有できる。
Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 チャットツールを利用いただいている診療所からの紹介患者数は増加傾向にある。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

・対話の敷居が下がったことにより、地域医療機関との患者の情報交換が容易になり、コミュニケーションも取りやすい。
・チャットツール導入前と比べると地域医療機関とのコミュニケーションは効率的になっている。

今後の課題等について

特定の診療科から開始した取組みだが、全ての診療科に広げていくことを視野にいれ業務負担とのバランスを取りながら、今後のチャットツールの活用の拡大に向けて兼検討が必要。
また、活用してくれている連携医療機関に偏りがあることも課題となっている。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
病院名
苫小牧市立病院
法人(病院)の開設主体
地方公共団体等(都道府県、市町村、地方独立行政法人)
所在地
北海道苫小牧市清水町1丁目5-20
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 378
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:感染症病床
 
病床数:4
 
入院基本料:急性期一般入院料1
一日あたりの平均外来患者数
706.5人(令和3年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
205.7人(令和3年度数値)
一般病棟の平均在院日数
9.4日(令和3年度数値)
病床稼働率
48.7%(令和3年度数値)
職員総数
771人(令和3年度数値)
医師
76人
看護職
390人
医師事務作業補助者
32人
看護補助者
36人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について