取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅱ.職員の健康支援
1 健康管理
コロナによる院内感染対策

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

当センターでは、外来業務の効率化と医学生・研修医の教育を主な目的として、2019年にAI問診システムを導入した。
来院した患者にタブレット端末を渡し、問診票に回答してもらうことで、問診時間や記録時間の削減といった業務効率化といった効果を実感していた。
新型コロナウイルスに対する感染症対策として発熱患者にもAI問診で入力してもらうことで、コロナ陽性の可能性のある患者のスクリーニングし、院内感染対策に活用することとした。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職,事務職
  • 取り組みの中心部署・人物
    院長
  • 取り組み詳細
    ①業務効率化のためにAI問診システムの導入を進めた
    ・トップダウン型でシステム導入を検討:院外研究会にてAI問診システムが取り上げられており当センターでも活用したいと思い、院長のトップダウンにより検討を進めた。
    ・診療科を絞ってシステムを導入:システムは当初総合診療科のみで導入した。導入効果を実感できたため複数の診療科に拡張させた。
    ②院内感染を防ぐための包括的な取組
    ・問診を紙からタブレット端末に変更した:コロナ陽性の可能性がある患者と職員との不要な接触を無くすため、問診を紙からタブレット端末に完全に切り替えた。
    ・AI問診システムの活用方法の見直し:スマートフォンで来院前に問診できるようにすることで、来院後のトリアージ場所や人員リソース負担を図った。
    ・トリアージ方法・ゾーニングの見直し:新型コロナウイルス対策チームを組成し、トリアージ方法やゾーニングの見直しを図った。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
問診時間の短縮
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 職員が実施する問診時間が10分程度短縮された。
Ⅴ.その他_成果
患者満足度の向上
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 来院前にWEB問診することで患者の待ち時間が約1/3に短縮された。
Ⅱ.職員の健康支援_成果
1 健康管理 成果
患者との接触時間の短縮
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 患者の来院時間が短縮されたことによって、職員の患者と接する時間が短縮された。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

“来院前問診による事前の情報把握とCOVID19関連症状のアラート機能により、来院時間や来院後の待機場所の指定等、事前の対策が可能となった。”
“問診を紙からタブレット端末に切り替えられたことで院内感染リスクが低減された。”
“COVID-19感染症流行期や混み合う時間外外来の場面では、記録時間の削減等の面から医師からも非常に好評である。”

今後の課題等について

・より使いやすいものにするため、患者やスタッフの意見を開発業者へフィードバックしてよりよい物にしていく
・更なるIT化およびデジタル技術により、医療・ヘルスケア効果を向上させるためにPHRなどの活用なども進めていく必要がある

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
学校法人兵庫医科大学
病院名
兵庫医科大学ささやま医療センター
法人(病院)の開設主体
その他(公益法人、私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人)
所在地
兵庫県丹波篠山市黒岡5
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 136
 
入院基本料:
療養病床
病床数: 44
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
233.8人(令和3年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
126.9人(令和3年度数値)
一般病棟の平均在院日数
20.4日(令和3年度数値)
病床稼働率
79.5%(令和3年度数値)
職員総数
284人(令和3年度数値)
医師
28人
看護職
106人
医師事務作業補助者
7人
看護補助者
22人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含),当直制,オンコール体制
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特になし