取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
時間外労働時間の削減に取り組んでいる
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
3 風土・環境整備
院内での職員のコミュニケーションの機会を設定・拡充している(職員旅行、イベント等)
【取組(3)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
正規・非正規を問わずすべての職員のキャリア形成支援(研修等に関する情報提供や研修等への職員参加の支援、子育て等と両立しながらの勤務の継続に関する相談窓口の設置や情報提供等)が実施されている

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

 職員の中から「残業があるから」「患者対応で定時で帰れない」等の声があった。調査すると職員1人当たりの平均残業時間は、約15時間/月であり、部署により残業できる職員とできない職員により1部の職員に負担が偏っていた。また管理職側も残業管理方法が管理職によりバラつきがあり、法人全体で残業について整備を行い、職員に働きやすさ、働き方の意識づけが必要と考え、女性活躍推進法(H28年4月1日施行)に基づき、(1)自社の女性の活躍に関する状況把握・課題分析、(2)その課題を解決するのにふさわしい数値目標と取組を盛り込んだ行動計画の策定・届出・周知・公表、(3)自社の女性の活躍に関する情報の公表を目標に取り組むこととした。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
     この取り組みに対し理事長、部長、課長、主任、各管理者に対し残業時間管理について取り組むことについて説明し了承を得た。中心部署は総務部と各部署の管理者とした。
  • 取り組み詳細
     平成28年4月に組織トップの理事長より、時間外労働について改善するメッセージを部課長会議で通達。勤怠管理データーより部署別の残業平均および週20時間以上の職員を把握し、管理職と総務にて現状分析を行った。課題として①残業できる職員に集中②残業の業務分担③業務終了時間設定の管理方法④勤怠管理(残業届出の記載が締日にまとめて書く)などのについて支援を行うことにした。【残業についての職員意識調査】残業時間が20時間以上の職員および管理者に聞き取り調査を行い、職員は残業についてはできれば減らしたい、管理職も同様に減らしたいという意見が多かった。【管理者の勤務管理としての取り組み】管理者に日々の業務に対して、全員で業務を終了し全員で早く帰るという意識があったが、人数が多いから早く業務が終わる結果につながっていない根拠を基に残業の定数を決めることの提案を行った。職員は帰れるけれどみんな帰っていないから残っている職員もいる事があり、管理者の指示で定時に業務終了する職員、緊急等で予定通り業務が進まない場合は業務を引き継ぐ職員もしくは、応援する職員の配置を管理職に意識づけをおこなった。【経過の報告】毎月2回行われる部課長会議、月1回の連絡調整会議にて経過報告し他の部署でも共通認識するように働きかけをおこなった。平成28年4~9月情報分析・課題対応行い、平成28年10月~施設別残業および週20時間以上の職員および部署の経過報告を毎月行った。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 超過勤務時間数
・平均残業15時間(平成28年)⇒平均残業8時間(平成29年)
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果
育児休業取得後の復職者数が男性職員・女性職員ともに増えている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(3)】
成果指標 育児休業後の復職者数
・育児休業後の復職者100%
Ⅳ.働きがいの向上_成果
1 キャリア形成支援 成果
研修・学会への参加職員数や、職員による学会への発表数が増えている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(2)】 【取組(3)】
成果指標 学会・研修会参加者数等
・学会等参加者数2014年 延べ237名→2016年 延べ361名
・学会発表演題数2014年 31演題→2016年 56演題

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

①休みが取りやすい職場でうれしい
②勤務希望に理解があり私生活が充実する
③サービス残業がなくていい
④院内保育園があり、すごく助かっています
⑤子供の熱とかの時に理解ある職場でありがたいです
⑥法人内で安全対策、感染対策などの勉強会があり、どの職種でも参加できるいい風土があります。

今後の課題等について

【残業についての職員意識調査に関して】年に2回勤務評定および管理者面談を行っているために、この中に労務管理(残業、休暇等)も考察しながらできる勤務評価表および目標管理シートへ行う予定である、この事により定着する仕組み作りにしていく。
【管理者の勤務管理としての取り組みに関して】管理職に関しては労務管理についての研修および事例検討の場を人事会議に参加して個別に行う仕組みとすることで、情報の共有化や継続教育していく。
【経過の報告】地域連携会議で毎月継続的に残業時間を報告することで意思づけを行い、目標の月10時間以内を周知徹底していくように支援する。

取り組み・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
医療法人社団 星晶会
病院名
あおい病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
兵庫県伊丹市桜ケ丘1丁目3番23号
主たる医療機能の特徴
慢性期機能
一般病床
病床数: 39
 
入院基本料:その他 地域包括ケア病棟1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
48.5人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
34.7人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
24.5日(平成29年度数値)
病床稼働率
96.4%(平成29年度数値)
職員総数
89人(平成29年度数値)
医師
5人
看護職
35人
医師事務作業補助者
1人
看護補助者
11人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
経済産業省  おもてなし認証規格  紅認証