取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
良質かつ適切な医療を効率的に提供する体制の確保を推進するための医療法等の一部を改正する法律において、診療放射線技師法が一部改正され、今まで医師または医師の指示を受けた看護師のみが行っていたCTやMRIの造影剤、RI薬剤の投与のための静脈路確保及び投与行為を、告示研修(令和3年厚生労働省告示第273号研修)を受けた診療放射線技師も行えるようになった。当センターでは、CT、MRIの造影検査においては副作用発生のリスクから依頼医が、RI検査については看護師が静脈路確保を行っていたが、依頼医・看護師共に放射線常駐ではなく、外来などから呼ぶという運用を行っていた。そのため、診察や処置などを中断したり、終了を待ってから放射線検査室に移動し、穿刺・造影剤投与をおこなうという状況で、待ち時間の問題があった。
取り組み対象
- 取り組み対象
医師,コメディカル,看護職
- 取り組みの中心部署・人物
診療放射線技師
放射線部門
- 取り組み詳細
診療放射線技師法が改正・施行されるのを前に、医局、看護部、医療安全管理委員会など各所との調整を行い、マニュアル作成、穿刺のための教育及び研修など診療放射線技師が検査のための静脈路確保・薬剤投与が行えるように院内環境の整備を行った。
静脈路確保及び副作用発生時の体制として、CT・MRIの造影検査は穿刺後看護師立ち合いの元造影剤を注入し、万が一副作用発生時には、放射線科医もしくは依頼医に対応してもらえるように調整を行った。
また、RI薬剤に関しては、副作用発生率が少ないこと、今までも看護師のみによる投与が行われていたことを考慮し、診療放射線技師のみで投与を行うこととした。
実施後の成果
大項目 | ||
中項目 | ||
(小項目が「その他」の場合、 具体的に記入) | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(2)】 | |
成果指標 | 【指標の項目名】 ・内容 |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
今後の課題等について
診療放射線技師が静脈路確保を行うようになり、CT及びMRIの造影検査の件数が増加した。これは、スループット向上による検査枠の拡大、及びオーダー医の負担が減ることに加え、検査室での待ち時間が減ることによって件数をこなせるようになったことも寄与していると思われる。また、RI検査では10分以上の待ち時間が発生することが常態化していたが、薬剤投与の待ち時間が減り患者サービスの向上につながった。
また、看護師を呼ぶタイミングが穿刺中となり、造影検査の介助業務で割かれていた通常業務への影響時間を減らすことができるようになった。
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター
- 病院名
- 国立長寿医療研究センター病院
- 法人(病院)の開設主体
- 国等(厚労省、国立病院機構、国立大学法人、労働者健康安全機構、国立高度専門医療研究センター、地域医療機能推進機構、その他国の機関)
- 所在地
- 愛知県大府市
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 383
- 入院基本料:急性期一般病棟入院基本料4、ハイケアユニット入院医療管理料1、回復期リハビリテーション病棟入院料1、地域包括ケア病棟入院料2
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 612.7人(年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 247.9人(年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 17日(年度数値)
- 病床稼働率
- 86.7%(年度数値)
- 職員総数
- 1059人(年度数値)
- 医師
- 95人
- 看護職
- 287人
- 医師事務作業補助者
- 79人
- 看護補助者
- 5人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含),それ以外の交代制
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について
- 事業所内において理事長表彰