取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
3 風土・環境整備 |
その他 |
平成18年4月の新入職員を対象に、ペガサスメンター制度を導入した。先輩職員1名に対し、新入職員6名~7名を1グループとして構成。 |
【取組(2)】 Ⅱ.職員の健康支援 |
2 労働安全 |
「心の健康づくり計画」を策定し、組織的・計画的にメンタルヘルス対策の取組を行っている |
【取組(3)】 Ⅴ.その他 |
平成27年1月1日に人事課・庶務課・厚生課・健康保険組合を集約して『職員サポートセンター』を設置した。 |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
二次救急指定病院として、地域の救急医療を支える馬場記念病院では、24時間365日、多くの救急患者が搬送されてくる。救急患者を100%受け入れるために、救急医療のみならず、その後の回復期、療養期、在宅支援を行うことで、救急医療を後方から支援しており、現在では30以上の法人内事業所で1500名を超える職員が勤務している。
救急医療・地域医療に貢献する職員に少しでも働きやすい職場を提供するため、離職率について分析を行ったところ、新卒、社会人1年目の職員や他府県からの入職者の離職率が高いことが分かった。
安心して生活を送ってもらえるようペガサスメンター制度を導入した。また、職場での小さな悩みや不安を部署内だけで解決せずに、法人全体で精神的に支える取組が必要と考え、メンタルヘルスケア相談窓口を設置した。さらに、職員が増加傾向にある中、様々な相談案件が発生しているが、相談窓口が複数あり、相談内容ごとに職員自身が相談窓口を選択しなければならなかったため、ペガサス職員サポートセンターを設置し、管理部門が一体となって手厚く丁寧に対応する体制を整備した。
取り組み対象
- 取り組み対象
医師,コメディカル,看護職
- 取り組みの中心部署・人物
法人全体での取り組み
- 取り組み詳細
〇ペガサスメンター制度
理事長・シニアスーパーバイザー・スーパーバイザー・サポート係・新入職員のお兄さんお姉さん的役割を担うメンター
平成18年4月の新入職員を対象に、ペガサスメンター制度を導入した。先輩職員1名に対し、新入職員6名~7名を1グループとして構成。部署内で相談しにくい悩みが発生した時に、少しでも相談しやすいよう、同じ職種で偏ることがないようにグループを構成している。それにより相談解決のほか、自分の専門だけにとらわれない広い視野が育まれている。
メンターは、精神的サポート、職務遂行上のアドバイス、部署長はじめ、職員間の連携、グループのコーディネートを担い、新入職員をサポートしている。具体的な活動としては、新入職員研修・グループワーク、歓迎会(バーベキュー)、理事長との懇親会、そして日々のフォロー活動が中心となる。
活動の中でメンターが得た情報を、スーパーバイザーや人材育成委員会など、法人全体で情報共有し問題を解決している。なお、状況に応じ、メンタル的なサポートが必要な場合には、ペガサスメンタルサポートセンターと協力し対応している。
〇ペガサスメンタルサポートセンター
事務長・人事課・臨床心理室・健診センターの各代表者
ペガサスメンタルサポートセンターでは、臨床心理士によるカウンセリングや、健診センターや人事担当等の代表者が面談を行いサポートしている。
〇職員サポートセンター
職員サポートセンター・センター長を中心に、人事課・庶務課・厚生課・健康保険組合の職員
平成27年1月1日に人事課・庶務課・厚生課・健康保険組合を集約して『職員サポートセンター』を設置した。職員の相談に対して、様々な分野で検討できるよう、入職・退職やその他の労務関係を担当する人事課、給与関係を担当する庶務課、福利厚生を担当する厚生課、健康保険を担当する健康保険組合の4部署を一つに集約した。
なお、職員サポートセンターのみで解決するのではなく、状況に応じて『人材育成委員会』・『勤務環境改善検討委員会』などの委員会で検討・協議を行っている。
実施後の成果
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
4 人材の定着化 成果 | ||
新卒採用後3年間の退職率が低下している | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】 | |
成果指標 | 新入職員の1年目離職率が、制度導入前は20%を超えていたが、導入後は20%を下回り、平成24年度の新入職員の離職率は0%になった。 |
Ⅴ.その他_成果 | ||
管理部門が集約されたことで社会保険の手続きが一元化され、迅速に処理ができるようになり、職員へのサービス向上が図れた。 | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】 | |
成果指標 |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
〇メンター制度、ペガサスメンタルサポートセンター
新入職員の1年目離職率が、制度導入前は20%を超えていたが、導入後は20%を下回り、平成24年度の新入職員の離職率は0%と実績を残すことができた。
〇職員サポートセンター
多方面から総合的に検討することができるようになり、また、他の委員会や制度と連携を図ることで、より丁寧で手厚い対応が取れるようになった。管理部門が集約されたことで社会保険の手続きが一元化され、迅速に処理ができるようになり、職員へのサービス向上が図れた。
今後の課題等について
今後は、取り扱った事例によっては、一職員の問題で終わりにするのではなく、法人全体の問題として捉え、勤務環境改善検討委員会で検討していくことで法人全体の勤務環境改善につなげていく。
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 法人全体の取組
- 法人名
- 社会医療法人 ペガサス
- 病院名
- 馬場記念病院
- 法人(病院)の開設主体
- 医療法人
- 所在地
- 大阪府堺市西区浜寺船尾町東4-244
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 236
- 入院基本料:7対1
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 344.2人(平成29年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 224.4人(平成29年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 16日(平成29年度数値)
- 病床稼働率
- 90.6%(平成29年度数値)
- 職員総数
- 751人(平成29年度数値)
- 医師
- 63人
- 看護職
- 302人
- 医師事務作業補助者
- 34人
- 看護補助者
- 48人
- 医師の交代制勤務の有無
- あり
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について