取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
当直(宿直・日直)明けの勤務者に対する配慮を行っている(連続当直を行わない、当直明けに日勤を入れない等)
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
夜勤、緊急時対応、オンコール対応等に対する給与・手当等の処遇を充実・改善している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

 2014年度診療報酬改定で「処置・手術の休日・時間外・深夜加算」が新設されたことから、医師の労に報いるべく、算定に向け取組みを開始した。
また、労務管理面、医療安全面からも、加算算定に伴う施設基準の遵守は重要だった。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師
  • 取り組みの中心部署・人物
    副院長・総務課
  • 取り組み詳細
    ・時間外手当、深夜手当、当直手当とは別に、時間外や休日に緊急手術を行った医師に対し、「緊急手術等手当」を支給する(3時間以上の手術・処置1件につき3万円、3時間未満の手術・処置及び分娩1件につき1万5千円)。
    ・所定時間(平日午前9時~午後5時)以外に、緊急手術等を開始した場合に支給する。予定手術や、所定時間内に開始し所定時間外に終了した手術、1,000点未満の処置等は支給対象外。
    ・支給対象は、全診療科の医師を対象(救命救急センターを除く)。術者として手術台帳、カルテ等に名前の記載されている医師であることが要件。見学のみの医師は含めない。
    ・加算収入の約8割が手当の財源。
    ・加算の算定要件である「予定手術前日の当直・夜勤・緊急呼出の免除」を徹底すべく、予定手術前日の当直等を誰が対応するかについて各診療科が毎月、事前に総務課へ提出する仕組みとなっている。
    万が一、予定手術前日に術者または第一助手が当直をした場合、所定の申告書を総務課へ提出する。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
インセンティブの向上
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(2)】
成果指標 ・夜間の緊急手術に対応することに対して、使命の達成感とともに手当面での見返りもあることは、それなりのインセンティブになっている。実際に、若手医師から喜ぶ声も聞かれる。
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
医療安全面でのリスクの減少
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 ・医療安全面でのリスク管理につながっている。当直明けの手術はリスクが高いので、新しい体制は医療安全面で非常によい。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

今後の課題等について

 厚生労働省の解釈通知により、加算の施設基準が当初よりも厳しくなったため、予定手術前日の当直・夜勤回数の管理を徹底する必要がある。運用開始当初は「うっかりミス」が頻発したため、予定手術前日の当直等の免除の徹底について周知を図ったことで「うっかりミス」はなくなったものの、引き続き周知を図り、届出診療科が減少しないよう留意したい。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
国立大学法人 東京大学
病院名
東京大学医学部附属病院
法人(病院)の開設主体
国等(厚労省、国立病院機構、国立大学法人、労働者健康安全機構、国立高度専門医療研究センター、地域医療機能推進機構、その他国の機関)
所在地
東京都文京区本郷7-3-1
主たる医療機能の特徴
高度急性期機能
一般病床
病床数: 1211
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 48
 
入院基本料:その他 特定機能病院入院基本料(精神)7対1
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
2863.9人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
983.4人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
12.1日(平成29年度数値)
病床稼働率
81.1%(平成29年度数値)
職員総数
4044人(平成29年度数値)
医師
1363人
看護職
1390人
医師事務作業補助者
13人
看護補助者
63人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について