取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
1 労働時間管理 |
年次有給休暇をはじめとする休暇の取得を促進している |
【取組(2)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている |
【取組(3)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 |
子育て・介護を含む生活面との両立支援・ワークライフバランスに関する相談窓口の設置や専門スタッフの配置を行っている |
【取組(4)】 Ⅴ.その他 |
WLB推進協力員研修会・WLB取り組み発表会開催 |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
日本看護協会のWLB事業インデックス調査結果にて「看護ケアに費やす時間が取れている。」「有給休暇は必要に応じて取得できる」「定時で終えることがが出来る業務である」「働き方nい満足している」の満足度が低く、年代別では、40歳代の満足度低かった。聞き取り調査において、夜勤での疲労度が強いことが分かった。また福利厚生制度は整備されているが認知度は低かった。
取り組み対象
- 取り組み対象
コメディカル,看護職
- 取り組みの中心部署・人物
病院として取り組むことになり、経営管理課・衛生委員・看護副部長・看護師長・主任をメンバーとするWLBワーキングを立ち上げた。看護部はスタッフ数が600人以上のため、各病棟・外来からWLB推進協力員を選出した。
- 取り組み詳細
●今年11月から、救急輪番日における看護師長の三交替制勤務へ移行
●深夜前時間休・看護師長の当直前半休及び勤続20年30年目休暇の取得促進
業務に支障のない場合、深夜・当直勤務前の時間休暇取得を勧めている。(平成29年度 4.3時間/人/月 → 平成30年度 4.7時間/人/月) また、40代の満足向上をねらい、平成25年から勤続20年・30年勤務者の5日間連休取得を促進している。対象者は毎年20人程度で、取得率は100%である。
●看護補助者の配置・増員、看護助手、看護助手(事務)の増員と業務移譲の実施
看護補助者の勤務時間を7時~13時と13時~20時とし、患者の見守りを行っている。看護助手(事務)による予定入院患者の入院時オリエンテーションを79.5%実施することができた。
●育児短時間勤務の利用
育児短時間勤務の取得により、仕事と子育ての両立を進めている。
●WLB推進協力員研修会・取組発表会の開催
第1回研修会ではWLBの目的の理解と前年度の活動実績・部署の取り組み内容を検討し、第2回研修会では他部署の取り組み内容を参考に自部署の取り組みをグループワークで検討している。取り組み発表会を全職員向けに開催している。
実施後の成果
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
1 労働時間管理 成果 | ||
年次有給休暇の取得率が上がっている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 【有給休暇取得率】 年次休暇取得日数は、12.1日から12.9日に増加した。 |
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
2 勤務負担軽減 成果 | ||
補助職(医師事務作業補助者等)の配置数が増えている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | ||
成果指標 | 【看護補助者の採用数】 看護補助者、看護助手、看護助手(事務)は70名から71名に増員した。 |
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果 | ||
育児短時間勤務者の増加 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | ||
成果指標 | 【育児短時間勤務の取得者数】 育児短時間勤務は48名から54名に増加した。 |
Ⅴ.その他_成果 | ||
WLB推進協力員研修会・WLB取り組み発表会の開催 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | ||
成果指標 | 【職員の実態調査】 「時間外勤務に関する実態調査」を行い、時間外勤務の現状と時間外勤務を短縮する必要性の理解を把握した。 またWLB取り組み発表会も例年通り開催予定である。 |
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
2 勤務負担軽減 成果 | ||
救急輪番日における看護師長の三交替制勤務への移行 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | ||
成果指標 | 【救急輪番日における看護師長の三交替制】 以前の看護師長の勤務体制は、当直であったために、救急輪番日には仮眠時間が確保できず、一晩中働き続けていることもあった。救命救急センターの専任医や看護師は以前より交替制勤務であり、今回看護師長についても三交替制とし、勤務の負担軽減を図った。 |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
●救急輪番日の看護師長の三交替制勤務への移行は、「一晩中働くこともなくなり体が楽だった」「集中して業務に専念することができた」などの意見が寄せられた。また看護職員の深夜前時間休取得は、身体を休めてから深夜勤務を行うため「体が楽だった」「帰宅時に夕方のラッシュアワーを避けることが出来た」との意見が寄せられている。
今後の課題等について
●看護助手(事務)の増員により書類作成や看護必要度のデータ整理を移譲できた。また入院時オリエンテーションや電話・面会者対応の件数が増えている。看護助手は賃金職員であり一人当たりの勤務時間が短いため、今後も増員していく。
●看護師長の当直前半休取得も増加しており業務に支障がなければ今後も継続していく。また、看護師長が土日の日当直をした場合、業務に支障がない場合は年休取得を促進していく。
●WLB推進協力員研修会・WLB取り組み発表会を継続し、WLBへの関心を高める。
●次年度から育児短時間勤務の勤務パターン追加が予定されており、働き続けるための選択肢が増えた。
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 富山県
- 病院名
- 富山県立中央病院
- 法人(病院)の開設主体
- 地方公共団体等(都道府県、市町村、地方独立行政法人)
- 所在地
- 富山県富山市西長江2-2-78
- 主たる医療機能の特徴
- 高度急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 665
- 入院基本料:7対1
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数: 16
- 入院基本料:7対1
- 精神病床
- 病床数: 50
- 入院基本料:10対1
- その他病床
- 病床名:感染症
- 病床数:2
- 入院基本料:7対1
- 一日あたりの平均外来患者数
- 1480人(平成29年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 632人(平成29年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 11.4日(平成29年度数値)
- 病床稼働率
- 86.3%(平成29年度数値)
- 職員総数
- 1125人(平成30年度数値)
- 医師
- 135人
- 看護職
- 685人
- 医師事務作業補助者
- 21人
- 看護補助者
- 71人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 3交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について
- なし