取組事例・提案の紹介

ワーク・ライフ・バランスの充実、職員の質の維持・向上

取組・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
社会福祉法人恩賜財団済生会支部 
病院名
福井県済生会病院
法人(病院)の開設主体
公的医療機関(日赤、済生会、北海道社会事業協会、厚生連、国民健康保険団体連合会)
所在地
福井県福井市和田中町舟橋7番地1
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 460
 
入院基本料:その他
①地域包括ケア病棟13:1
②緩和ケア病棟7:1
③SCU3:1
④HCU4:1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
続きを見る
一日あたりの平均外来患者数
1238人(平成30年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
396人(平成30年度数値)
一般病棟の平均在院日数
10.7日(平成30年度数値)
病床稼働率
86.3%(平成30年度数値)
職員総数
1186人(平成30年度数値)
医師
142人
看護職
578人
医師事務作業補助者
31人
看護補助者
59人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
・働きやすい病院「ホスピレート」認証(H19~)
・第5回ワーク・ライフ・バランス大賞優秀賞受賞
・第1回カエルの星(内閣府)認定(看護部)
・平成24年度 日本経営品質賞 大規模部門受賞 (医療機関初)

吹出し

この取組を評価する

参考になった!

取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
正職員について多様な勤務形態(短時間勤務、短日勤務、交代制勤務、フレックスタイム制など)を活用している
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
院内保育所等を整備している
【取組(3)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
法定以上の育児休業制度、子の看護休暇制度(男性職員・女性職員ともに対象)を導入している
【取組(4)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
その他
資格取得費用の一部補助

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

 優秀な看護師がキャリアを断念してしまうのはなぜなのかという疑問から、職員にアンケートを実施した結果、子育てをきっかけに「長時間勤務」と「夜勤」が負担になっていることが判明した。

取組対象

  • 取組対象
    看護職
  • 取組の中心部署・人物
    看護部
  • 取組詳細
    ・柔軟な勤務形態
     2006年に「短時間勤務制度」「フレックスタイム制度」「夜勤免除制度」を導入するとともに、「夜勤専従」の働き方を創設した。日勤の勤務時間は8:15~17:15であるが、病棟によっては19:00まで業務を行っているという声を受け、新たに「T勤」(10:00~19:00)を設けた。新たな勤務時間を設けることで、恒常的に発生していた時間外労働を削減することができた。現在では3交替制8区分(日勤3区分、夜勤3区分、その他2区分)であったシフトに「T勤」や「夜勤専従」が加わり19区分(日勤6区分、夜勤8区分、その他5区分)になっている。

    ・院内保育
     子供を預けながら、安心して仕事に専念できるように院内に保育所を設置し、0歳から3歳までの子供が保育を受けている。24時間保育施設であり、夜勤や当直時も預けることができるため、小さい子供がいても、ワーク・ライフ・バランスを保つことができる。

    ・育児支援制度 
     育児目的の短時間勤務制度は、小学校就学前までの利用が可能である。基本を1日6時間勤務とし、それぞれの事情に合わせてシフトを組むことができる。育児休業が終了する2週間前までに、短時間勤務制度利用の有無を確認し、気兼ねなく制度を利用できる環境を作っている。

    ・充実した休暇制度
     子の看護休暇については、小学校低学年(小学3年生)までの子供についての利用を認めている。日数については、小学校就学前までは、1年間に5日間、子供が2人以上なら10日間である。また、2016年度からはさらに小学校低学年(小学3年生まで)の子供がいる場合、1年間に3日間、子供が2人以上ならば6日間まで利用を認めている。 加えて、2016年度からは出産をサポートする目的で配偶者の出産時、子の出産(職員の孫)時に最大で2日間の有給休暇が取れる出産休暇制度を創設した。この制度は現在子育てをしている世代だけでなく、子育てを終えた世代の方にも利用できるものとなっている。

    ・キャリアアップ支援
    キャリアアップ支援の一環として、資格取得にかかる費用の一部を補助している。現在までに、1名の専門看護師と32名の認定看護師が誕生しており、さらにより専門性の高い特定行為研修を修了した看護師3名も誕生し、本人たちの活躍の場が広がっている。また、在職中に大学院に進学するものも多く、若い看護師たちの刺激となり、病院全体のモチベーションアップにもつながり病院全体に好影響が現われている。

実施後の成果

Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
4 人材の定着化 成果
離職率の低下
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】
成果指標 【離職率】(2016年度実績)
全職種     5.62%
看護師のみ  4.54%
2016年度全国看護師平均離職率10.9%)
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】
成果指標 多様な勤務形態やシフトを導入することで職員は自分に合った働き方を選択できるようになり、時間外労働の削減につながっている。

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

今後の課題等について

 2010年より、医師については業務負担軽減に取り組むため「医師業務負担軽減委員会」を設置し、また、2012年より、看護師については「看護職員負担軽減についての委員会」を設置し、業務の負担軽減に取り組んできたところであるが、病院全体として、より一層の医療従事者等の勤務環境改善に取り組むべく既存の二委員会を発展的に解消し、2018年4月より「勤務環境改善委員会」を新設したところである。
 当委員会の取組みとしては、年度当初に、薬剤師等のコメディカルスタッフが、医師や看護師との業務分担の取組等に係る改善計画を作成し、年度途中に計画の進捗状況の検証を行いながら、勤務環境改善に努めている。
 なお、取組の一例として、薬剤部においては、医師が行っていた入院時の服用薬確認を病棟薬剤師が実施したり、看護師が行っていたアメニティにおける抗がん剤の調剤を薬剤師が実施するなど、タスクシフティングすることで、長時間労働や当直、夜勤・交代制勤務等厳しい勤務環境にある医師や看護師の業務軽減を図っている。

いきサポ公式Twitter