取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
3 風土・環境整備
職員の働く満足度の調査を行っている
過年度から行われていた職員満足度調査結果の分析を通じた課題の整理
【取組(2)】
Ⅴ.その他
看護師長への労務教育部署間の助け合い意識の醸成看護の質向上を目指した取組発表
【取組(3)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
3 風土・環境整備
院内での職員のコミュニケーションの機会を設定・拡充している(職員旅行、イベント等)
若手社員の意見を基にした職場環境改善の取組
【取組(4)】
Ⅴ.その他
徹底した定量目標の設定と結果の共有

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

当院では平成 22 年度から職員満足度調査を実施しているが、職員数不足 による「日常業務の負担増加」、 「 常態 化した 時間外労働」、「有給休暇が利用できない」等の理由から満足度は年々低下していた
上記の理由から、本来であれば、上司と若年層を繋ぐ パイプ役を担う、又は現場 業務を正確に こなし上司のサポートを行う等の重要な役割が期待される30代の看護師が、結婚や出産等のライフイベントの変化とともに離職する傾向特に高かった。H26 年に着任した看護局長は組織の活性化と職場環境改善が必要と考え、増加 する離職防止と職員の確保、職員満足度を向上させるための取組 を行うこととした

取り組み対象

  • 取り組み対象
    コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    職員、看護師、看護師長、各病棟の若手職員
  • 取り組み詳細
    ・部署の責任者と して、一般 職の労務管理を遵守 する重要性を理解させるため、研修を実施し、就業時間の遵守、 有給休暇取得率を向上させた
    ・ベッドコントロール会議を毎朝行い、空床がある病棟師長が手挙げし、患者を均等に配分している。また、病棟を纏めたブロック制の応援体制に加え、 組織横断的な応援体制とし、協力体制を強固にした
    ・各部署の取組を発表する場を設け、全体で共有している
    ・各病棟から若手職員を選出し、看護対策プロジェクトチームを作り、職場環境改善策を企画、実施している。 H26 年からは病院職員や家族が参加可能な運動会を企画し、毎年実施している
    ・必ず定量目標を設定し、達成 有無に 関わらず、取組結果を職員に公開している

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の取得率が上がっている
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(2)】 【取組(3)】 【取組(4)】
成果指標 様々な取組を包括的に実施したことで、有給休暇の取得率向上、就業時間に合わせた勤務の開始、部署間の協力体制を築くことができた
Ⅴ.その他_成果
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 職員満足度の平均値が 2.65(H22)→ 2.92(H29)に上昇した
離職率は 12%(H25)→5.1%(H29)に低下 し、職員の帰属意識が向上した

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

・労務管理 の研修を受けたことで、部下の勤務時間や有給休暇の取得に対する考え方が変わった。現在は部下の誕生日を有給休暇にするなど独自の工夫を行っている
・当初は部署間の助け合いに否定的な師長も、看護部全体で効率的に業務遂行する重要性を理解してい る 。また、リーダークラスの職員を会議に同伴させることでスタッフ層にも助け合いの考えが浸透している

今後の課題等について

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
病院名
公立陶生病院
法人(病院)の開設主体
地方公共団体等(都道府県、市町村、地方独立行政法人)
所在地
愛知県瀬戸市西追分町160番地
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 602
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数: 25
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:感染症
 
病床数:6
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
1551.4人(平成30年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
549人(平成30年度数値)
一般病棟の平均在院日数
12.5日(平成30年度数値)
病床稼働率
86.5%(平成30年度数値)
職員総数
1149人(平成30年度数値)
医師
191人
看護職
697人
医師事務作業補助者
看護補助者
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制と2交代のミックス(同一病棟内)
勤務環境改善についての表彰・認定等について