取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
1 労働時間管理 |
労働時間設定改善に関する労使間の話し合いの機会を設けている |
【取組(2)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
1 労働時間管理 |
医師の打刻率向上を実現させるための仕掛けの導入 |
【取組(3)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
1 労働時間管理 |
医師の勤務実態に応じて選択可能にしたシフト作成 |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
・診療報酬の算定要件には、医師の人数等、医師の存在自体を要件としている項目もある。そのため、医療法で取り決められている週 32 時間以上勤務( 32 時間未満は非常勤としてカウントされる)を超えているか否かが重要であり、正確な労働時間の把握が必要とされた。
当院では、医師の労働時間管理を紙で管理していた時期があり、正確な時間管理を行えていなかった。また、医師によっては外勤を行うケースもあり、院内で診療を行っている時間を正確に把握していなかった。そのため、出退勤時間や医師の業務内容の把握のための取組を行うこととした。
取り組み対象
- 取り組み対象
医師
- 取り組みの中心部署・人物
統括医院長補佐、医師
- 取り組み詳細
・医師の労務管理が必要であったことから統括院長補佐を中心に労務管理のための取組 を段階的に実施 し、最終的により実態に即した勤務時間管理や報酬管理に繋げると説明した。
病院、医師ともに win win の関係であることを委員会や会議で繰り返し伝え医師の同意を得た
・レコーダーの設置場所は医師の意見を反映させ、増設や移設を柔軟に対応し、医師が打刻しやすい環境を整えている
・診療科毎の打刻率を毎月開示し、医局会等様々な会議体で打刻を呼び掛けている
・科によっては始業前の 7 時 30 分からカンファレンスを行っていた。シフト作成の義務化にあたり、上記のような業務を勤務時間と認め、働き方に合わせシフトを選択制
(① 7 時 30 分 ② 8 時 30 分 ~)にした。また、シフト作成により医 療法の要件(週 32 時間以上院内勤務)を充たしていることの証明に繋がった
実施後の成果
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
1 労働時間管理 成果 | ||
打刻率UP | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(2)】 | |
成果指標 | 打刻率が90%に達している |
Ⅴ.その他_成果 | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(3)】 | |
成果指標 | シフト表の作成は取組を開始して数ヵ月だが、既に全ての医師からシフト表が提出されている。定量的な成果は今後の検証になる。これまで医師の正確な労働実態を把握できていなかったが、シフト表を作成したことで、医師の行動を把握できるようになった |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
・診療科別 の打刻率や他職種の打刻率を見ることで、自身も打刻をする意識が芽生えた。また、様々な会議体で説明があったことも打刻を意識したきっかけになっている
・シフト表を個人で作成して提出することで、これまで週あたりの労働時間を意識していなかったが、時間を意識した働き方ができるようになった
今後の課題等について
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 法人全体の取組
- 法人名
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会
- 病院名
- 済生会横浜市東部病院
- 法人(病院)の開設主体
- 公的医療機関(日赤、済生会、北海道社会事業協会、厚生連、国民健康保険団体連合会)
- 所在地
- 神奈川県横浜市鶴見区下末吉三丁目6番1号
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 374
- 入院基本料:
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数: 50
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:救命救急センター
- 病床数:92
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 人(年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 人(年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 日(年度数値)
- 病床稼働率
- %(年度数値)
- 職員総数
- 1406人(平成30年度数値)
- 医師
- 225人
- 看護職
- 735人
- 医師事務作業補助者
- 人
- 看護補助者
- 人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について