取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅳ.働きがいの向上 |
1 キャリア形成支援 |
施設外の研修への参加を支援している |
社会人大学院h-MBAコース通学の支援をはじめとしたキャリア・アップ支援 |
【取組(2)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 |
院内保育所や提携保育所等を整備している |
市内最大の職員専用保育園の整備 |
【取組(3)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
3 風土・環境整備 |
職員の働く満足度の調査を行っている |
毎年、全職員対象の職員満足度調査の実施 |
【取組(4)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
3 風土・環境整備 |
院内での職員のコミュニケーションの機会を設定・拡充している(職員旅行、イベント等) |
おしゃべりカフェ(ワールド・カフェ)の開催 |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
毎年の職員満足調査において、組織分類では当院は2015年までは意欲は高いが満足度が低い「組織奮闘型」が持続していた。そのため現病院長が着任後、ビジョンを明確に打ち出す共に
「職員、地域全ての人々が誇れる病院作り」をスローガンに人材育成、インフラ整備、財務、サービス、成長の5つを「経営の柱」として組織改革のために様々な取り組みを開始した。
取り組み対象
- 取り組み対象
医師,コメディカル,看護職
- 取り組みの中心部署・人物
病院長、事務部長
看護部長、診療部長
各取り組み担当者
- 取り組み詳細
「職員、地域全ての人々が誇れる病院作り」の一端として、「社会人大学院h-MBAコース通学の支援」「市内最大の職員専用保育園の整備」「AIを用いた音声同時入力システムの開発取り組み」
「年1回、全職員対象の職員満足度調査の実施」「おしゃべりカフェ(ワールド・カフェ)の開催」について取り組みこととした。
「社会人大学院h-MBAコース通学の支援」
2015年より、希望する職員を毎年1名、社会人大学院のh-MBAコース(2年間)に入学支援している。これまで事務職・看護師計3名が修了し、現在は薬剤師が通学中である。
またその他の各種研修、資格取得、大学院進学の支援も行っている。具体的には金銭的支援、職務専念義務の免除、休職制度の導入などを設け進学しやすい環境を整えた。結果、現在看護部では
専門看護師2名、認定看護師27名が在職している。
「市内最大の職員専用保育園の整備」
医療職は、看護師をはじめとして多くの女性が活躍している。従来は、出産後育児のためキャリアを中断さざるを得ない状況にもあった。そこで「ONで成長。OFFで充実。」をモット―に保育園の整備を継続している。数度の移転を得て2016年に、乳幼児定員120名の市内随一の保育園を設けた。さらに夜間・休日を含めた24時間保育を実現し看護師のみならず全職員の早期復職に支援体制を整えた。
「年1回、全職員対象の職員満足度調査の実施」
2015年までの職員奮闘型組織から、職員の満足度を向上するため、トップダウンからボトムアップできるよう、勤務向上委員会の編成、褒める文化の醸成としてYKHアワードや病院のすすむ方向性を職員全体で共有するため管理者が語る会の企画などに取り組んできた。その結果2016年より満足度と意欲が高い活性型組織へと変化している。また満足度調査の結果は、院内ネットにアップし全職員が知ることができるようにしている。これらの取り組みの結果、回答率が従来80%代だったものが、2018年度より90%代と上昇している。
「おしゃべりカフェ(ワールド・カフェ)の開催」
部署間の垣根を越えた連携を行うため、ワールド・カフェ方式でおしゃべ・カフェを開催している。職員満足度調査の結果からテーマを選出している。第1回目は各部署責任者またはその代行を務めるもの56名が集まり、互いの課題や解決策について語りあった。おしゃべり・カフェを通してできた“わ”により、職種間、部署間だけで問題を解決するのではなく、多職種、他部署の意見を交換することで解決の近道とななりチーム力の向上につながっている。
実施後の成果
Ⅳ.働きがいの向上_成果 | ||
1 キャリア形成支援 成果 | ||
組織が期待するような職員のキャリア形成(職員の業務遂行能力の向上、期待どおり又は期待以上の能力の発揮等)が実現されている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 【取組(2)】 | |
成果指標 | h-MBAコースには、これまで事務職・看護師各2名が修了し、現在は薬剤師が通学中である。事務職の修了者は、現在経営戦略の要となり、看護部修了者は看護師の行量調査の結果を分析し、業務負担状況を明かにし当院AI開発取り組みきっかけのdataとなった。 |
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果 | ||
育児休業取得後の復職者数が男性職員・女性職員ともに増えている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(2)】 | |
成果指標 | 育児休暇明け復職率100%、待機児童ゼロが確保できている。 |
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
3 風土・環境整備 成果 | ||
職員の働く満足度が前回調査と比べて向上している | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】 【取組(4)】 【取組(5)】 | |
成果指標 | 職務満足度の結果、組織分類で奮闘型組織から活性型組織へ変化した。 |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
「社会人大学院h-MBAコース通学の支援」
組織でキャリアアップ支援をすることで「自分達への期待度が伝わりモチベーションにつながる」「金銭面を気にすることなく多くの職員にチャンスがある」等の声がきかれている。現にMBAコースに事務職のみならず看護職、薬剤師と多職趣から希望が進学している。
「市内最大の職員専用保育園の整備」
女性が最も多い看護部では、「ママでもナースが続けられる。」「病院職員専用の保育園なので、医療職の特殊性を理解してもらえ安心して預けられる。」などの声が多く聞かれている。
「年1回、全職員対象の職員満足度調査の実施」
「自分が務める病院の客観的評価を知る機会となる。」「組織分類が変化し、自分もより頑張ろうと思える。」などに意見が聞かれている。
「おしゃべりカフェ(ワールド・カフェ)の開催」
「他部門との交流は知らないことが知れる機会となり良い。」「楽しい。」など他職種交流の機会となっている。
今後の課題等について
「社会人大学院h-MBAコース通学の支援」
MBAコース、認定取得者は、現在病院経営や看護の専門性に役割を発揮している。今後は、その活躍を院内全体にPRする機会を設けることで他職員の自己啓発の動機作りの機会をつくることで、今以上の「学習する組織」つくりの一助としたい。
「市内最大の職員先行保育園の整備」
現在、待機児童ゼロが継続でしている。今後も女性・男性ともに親の社会活躍を支援していく。さらには、働く職員ママさん職員がよりイキイキと働けるような仕組み(例えばママさん会等)作りも検討していく。
「職務満足度調査の実施」
満足度結果を院内で共有し、強みをより強みに、弱みを強みにできるよう院内全体で検討できるよう、おしゃべりカフェ(ワールドカフェ)の開催などを継続していく。
「おしゃべりカフェ(ワールド・カフェ)の開催」
カフェで得た意見が院内の改革につながるよう、管理者会議等に提案し、よりボトムアップできる組織になるよう運営・企画していく。
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 国家公務員共済組合連合会
- 病院名
- 横須賀共済病院
- 法人(病院)の開設主体
- 社会保険関係団体(健康保険組合及びその連合会、共済組合及びその連合会、国民健康保険組合)
- 所在地
- 神奈川県横須賀市米が浜通り1-16
- 主たる医療機能の特徴
- 高度急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 730
- 入院基本料:7対1
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数: 10
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 1135.3人(平成30年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 545.4人(平成30年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 9.6日(平成30年度数値)
- 病床稼働率
- 86.5%(平成30年度数値)
- 職員総数
- 1532人(平成30年度数値)
- 医師
- 225人
- 看護職
- 752人
- 医師事務作業補助者
- 47人
- 看護補助者
- 76人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について