取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
夜勤、緊急時対応、オンコール対応等に対する給与・手当等の処遇を充実・改善している |
夜勤回数に応じた夜勤感謝手当を支給。月9回で5000円、月10回で6000円、月11回で7000円、月12回以上で8000円を支給する。夜勤1回=8時間 |
【取組(2)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
夜勤負担の軽減(夜勤明けの早帰りの推進、夜勤者の配置人数の見直し、夜勤回数の制限、仮眠時間の確保等)を行っている |
育児中の職員の夜勤免除が認められる要件を決め、判定会で承認する規定を決めた。夜勤協力する職員が増加し、夜勤者確保につながった。 |
【取組(3)】 Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備 |
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 |
保育サービス(病児保育や夜間預かり保育等)を実施している |
夜間預かり保育を利用して勤務している職員が夜勤明けで休養が取れるように月1回夜勤明けで16時まで預かってもらえるようにした。 |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
平成28年頃より育児短時間勤務制度を利用しながら正職員として勤務しているが、夜勤をしない看護師が増加した。育児短時間勤務者は延べ人数60人、全体の14%となった。夜勤ができる看護師は全体の60%となり月10回以上夜勤をしている看護師は36%となった。育児休暇明けで復職した職員が夜勤免除を希望したとき書類の届け出規則がなく所属長の采配で免除としていた。その結果、夜勤看護師不足が深刻な問題となり改善するために取り組みに至った。また夜勤回数が多いことによる身体的負担や不公平感が生まれていた。育児中の職員が夜間保育所を利用するに当たり、夜勤明けに休養が取れないため預かってほしいとの要望もあった。
取り組み対象
- 取り組み対象
医師,コメディカル,看護職
- 取り組みの中心部署・人物
・看護部 看護管理部 ・WLB推進委員会メンバー:看護部職員24名・事務職1名・医師(副院長)1名
- 取り組み詳細
育児短時間勤務看護師集会を開き、現状の説明、夜勤協力を依頼した。次に深夜勤務制限は申請書を提出する必要性について説明して提出を求めた。医療勤務環境改善支援センターの社会保険労務士に相談し、「深夜勤務制限請求」申請を法的根拠に基づいて行うことを決定した。申請結果は個別面談で説明した。家庭事情などを聞き取り、状況により部署異動を行った。また院内保育所を利用して夜勤を行う看護師に対して夜勤明けで16時まで預かってもらえるように働きかけた。 令和1年8月より夜勤者不足により夜勤回数が多くなる職員に対しては夜勤回数に応じた手当、「夜勤感謝手当」の支給を行い処遇改善を図った。
実施後の成果
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
2 勤務負担軽減 成果 | ||
夜勤回数に応じた手当の支給 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 交代勤務者の夜勤労働時間月80時間以上の者(夜勤専従者を除く) H28年度平均93.4人 H29年度平均104人 H30年度平均95.9人 夜勤感謝手当支給者数(月72時間以上):R1.8~12まで月平均100人 |
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果 | ||
2 勤務負担軽減 成果 | ||
夜勤者確保のために育児中の職員の夜勤免除が認められる要件を決め判定会で承認する規定を決めた。 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(2)】 | |
成果指標 | 病棟配属育児短時間勤務看護師の内、夜勤勤務者割合 H28年度33% H29年度61% H30年度51% |
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果 | ||
夜勤預かり保育利用者が夜勤明けでも預かってもらえるようにした。 | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(3)】 | |
成果指標 | 夜勤明け保育利用回数 H30年度8回→R1年(12月現在)48回 |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
1.夜勤感謝手当を支給することで夜勤回数が多い職員に対する処遇改善になった。
2.夜勤者確保のために育児中の方に協力してもらえることはありがたい。少ない夜勤回数でも協力してもらいたい。
3.夜勤明けに保育所で見てもらえることで休養ができる。
今後の課題等について
1.看護師確保・定着・離職防止を図ることで夜勤者確保を行う。
2.夜勤専従者の所定労働時間短縮による付加価値の向上。
3.業務改善を行い育児短時間勤務者が、仕事と育児が両立できる環境をつくる。
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 地方独立行政法人
- 病院名
- 公立甲賀病院
- 法人(病院)の開設主体
- 地方公共団体等(都道府県、市町村、地方独立行政法人)
- 所在地
- 滋賀県甲賀市水口町松尾1256
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 409
- 入院基本料:7対1
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:感染症
- 病床数:4
- 入院基本料:入院基本料1
- 一日あたりの平均外来患者数
- 926.1人(平成30年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 314人(平成30年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 11日(平成30年度数値)
- 病床稼働率
- 77.3%(平成30年度数値)
- 職員総数
- 854人(平成30年度数値)
- 医師
- 70人
- 看護職
- 401人
- 医師事務作業補助者
- 12人
- 看護補助者
- 54人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 3交代制と2交代のミックス(同一病棟内),当直制,オンコール体制
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について
- なし