取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
保育サービス(病児保育や夜間預かり保育等)を実施している
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
4 人材の定着化
定期的な面談等により職員が抱える事情や希望を把握し、可能な限りこれらを尊重した配置や業務面の配慮を行い、定着を図っている
【取組(3)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
正規・非正規を問わずすべての職員のキャリア形成支援(研修等に関する情報提供や研修等への職員参加の支援、子育て等と両立しながらの勤務の継続に関する相談窓口の設置や情報提供等)が実施されている

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

筑波大学付属病院は他病院と比べて昔から女性医師の割合が高いのにもかかわらず、妊娠・出産・育児がキャリア形成時期と重なることでキャリアアップを断念する女性医師がいた。
また、患者や病院に迷惑をかけるのを恐れるがために医師のキャリアを諦めてしまっていた。
さらに、茨城県は人口10万人に対する医師の数が全国で2番目に少ない医師不足地域のため、医師を集める手段として働き安い環境の整備の検討が必要であった。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル
  • 取り組みの中心部署・人物
    筑波大学附属病院総合臨床教育センター
  • 取り組み詳細
    ・女性医師キャリアアップ支援システムの策定
     →専任のキャリアコーディネーターをおき個別に研修プログラムを作成。 (個別に半日〜30時間/週でも設定が可能)
    ・病児保育支援システムの整備
     →①病院内に病児を預かる部屋を設置(一般の保育所では対応できない急病時も職務の継続が可能)
      ②病院職員がシッターの手配等を代行(夜間でもメールで受付が可能。朝から自身の職務に支障をきたさない)
      ③小児科医の診察が可能(筑波大学附属病院の小児科医が必ず状況を確認し、その後の対応を判断してもらえる)

実施後の成果

Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
4 人材の定着化 成果
妊娠・出産を契機とした女性職員の退職が減っている
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】
成果指標 キャリアアップ支援システムを受けた医師の約8割がフルタイム勤務に復帰している。
Ⅳ.働きがいの向上_成果
1 キャリア形成支援 成果
専門医取得者が増えている
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(3)】
成果指標 3年間のキャリアアップ支援システムを通じて、専門医を取得する医師が増えている。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

今後の課題等について

・今後は男性医師も含めて、いろいろな事情(例えば介護や自身の病気等)を考慮したサポートが出来るようにしたい。

・病児保育支援システムについては茨城県内に広げようと現在、取り組んでいる最中である。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
国立大学法人
病院名
筑波大学附属病院
法人(病院)の開設主体
国等(厚労省、国立病院機構、国立大学法人、労働者健康安全機構、国立高度専門医療研究センター、地域医療機能推進機構、その他国の機関)
所在地
茨城県つくば市天久保二丁目1番地1
主たる医療機能の特徴
高度急性期機能
一般病床
病床数: 759
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 41
 
入院基本料:10対1
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
1773.3人(令和1年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
709.4人(令和1年度数値)
一般病棟の平均在院日数
12.5日(令和1年度数値)
病床稼働率
88.7%(令和1年度数値)
職員総数
2540人(令和1年度数値)
医師
725人
看護職
919人
医師事務作業補助者
41人
看護補助者
42人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
3交代制と2交代のミックス(同一病棟内)
勤務環境改善についての表彰・認定等について