取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
夜勤負担の軽減(夜勤明けの早帰りの推進、夜勤者の配置人数の見直し、夜勤回数の制限、仮眠時間の確保等)を行っている
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
年次有給休暇をはじめとする休暇の取得を促進している
【取組(3)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
その他の情報通信機器を活用した業務効率化・省力化を推進している
【取組(4)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている
【取組(5)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
補助職(医師事務作業補助者、看護補助者等)を配置している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

 女性医師の中で、同じ常勤医でも妊娠・出産・育児などする人としない人で色々な差が生まれ、フェアではないという不満が大きくなり、科の中で議論になった。
 勤務時間が限られている人たちと、それをカバーする人たちに分かれており、カバーする医師の方が勤務時間が長くなっていた。また、定時に帰らなければならない医師もやるべきことができていないという意識があり自己評価が低くなる一方、引き継ぐ医師はなぜ自分たちがいつもフォローする側なのかという不満があり、どのように均衡状態に持っていくかを考えなければならない状況になったのが大きなきっかけであった。更に、最近は男性医師も育児参加なども考慮しなければならず、その先には親の介護問題などもあり、必ずしも女性医師だけの問題ではないと考えた。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師
  • 取り組みの中心部署・人物
    部長
  • 取り組み詳細
    ・当直した人が翌日休めるような体制を作ることから始め、定時で帰らなければならない医師とそれを引き継ぐ医師の労働時間の不均衡を是正した。フォローする医師の負担を軽減し、長時間労働をなくした。
    ・他の科よりも夜勤が多いが昼間は休める体制を作っている。他科の夏季休暇は5日だが産婦人科は科内調整により有休を利用して2週間の夏休みをとれるようにしており、月2回平日に有給をとらせるようにした。
    ・電子カルテの他、情報共有システムを使って、夜勤中に変化があったことや処置内容を記載することで朝カンファレンスに出られない医師がいても対応可能である。また、日勤から夜勤に対してこういう場合はこうしてほしいというロジカルな方針を記入しておくことで不在時にも連絡を入れずにすむようにした。 (個人情報の記載は電子カルテのみ)
    ・部長がそれぞれの医師の要望を配慮しながらどこにどういう人材が必要かを考えて人員配置のマネジメントを行い、それ以外の業務を最小限にしてできるだけフリーの状態にすることで、全体を見渡せる人になり、いざという時は部長が手術に入ったり家族への説明をしたりすることで主治医がいなくても回せるような体制を作った。
    ・産科はスクリーニング中心でルーチン作業が大半でマニュアル化しやすいので、産科外来はすべてドクターズアシスタントが記録して医師は話と診察に集中でき回転を早めている。それによって婦人科の待ち時間がなくなり、診察と話に集中できるようになり回転が早くなった。また、エコーも臨床検査技師が行うようにしてドクターがエコーを撮る機会を減らして回転を早めている。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(3)】
成果指標  4年前は8時間労働の人もいれば30時間連続勤務という人もおり、時間外労働が個人差は大きいが、月60時間を越えないように注意していたものの、80~100時間という人もいた。現在はほぼ30時間程度にまで減少した。
 特に自分の意思で帰れない中級以下の医師は積極的に帰らせるようにしている。
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の取得率が上がっている
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(2)】 【取組(4)】 【取組(5)】
成果指標  定量的なデータ無し・有給休暇を毎月平日2日は取得させる状態になった

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

今後の課題等について

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
宗教法人在日本南プレスビテリアンミッション
病院名
淀川キリスト教病院
法人(病院)の開設主体
その他(公益法人、私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人)
所在地
大阪府大阪市東淀川区柴島1丁目7番50号
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 581
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
1191.6人(平成30年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
519.8人(平成30年度数値)
一般病棟の平均在院日数
10.6日(平成30年度数値)
病床稼働率
89.5%(平成30年度数値)
職員総数
人(年度数値)
医師
207人
看護職
689人
医師事務作業補助者
48人
看護補助者
57人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含),2交代制(変則含),当直制
勤務環境改善についての表彰・認定等について