取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅰ.働き方・休み方改善 |
2 勤務負担軽減 |
補助職(医師事務作業補助者、看護補助者等)を配置している |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
2016年より「オール九州がんセンタープロジェクト」を立ち上げ、中長期的に病院の改革に取り組んでいる。
働き方改革におけるタスクシフト・タスクシェアを推進するには全スタッフがパートナーシップをベースとして認識を共有することが必要と考えた。そこでコーチングによってコミュニケーションを図り、目指したい病院の姿を共有できるようなきっかけも作った。
医師の働き方改革を推進するにあたって、医療の質を担保しないといけない。
そこで以前から勤務している医師事務作業補助者を活用しタスクシフト・タスクシェアを進めることとした。
取り組み対象
- 取り組み対象
医師
- 取り組みの中心部署・人物
オール九州がんセンタープロジェクト
- 取り組み詳細
医師事務作業補助者の業務に関する問題点を分析した:医師事務作業補助者にヒアリング等を実施し、業務内容に関する不安やモチベーションの低下に関する問題点を分析し、課題解決に向けた取り組みを計画した。
医師事務作業補助者が可能な業務を定義づけた:タスクシフトするにあたって、医師に対し、医師事務作業補助者が可能な業務を周知した。
勤務体系の見直し(勤務時間):医師事務作業補助者の勤務時間は4時間であるが、「やる気」があり部署として中心となる人材に対しては、6時間勤務としている。
勤務体系の見直し(給与の格差):医師事務作業補助者でリーダー職になる者や資格保有者に対しては、基本給を上乗せした。
医師事務作業補助者定例会を開催した:毎月医師事務作業補助者一堂に会す定例会を開催することで、コミュニケーションの向上を図った。
実施後の成果
Ⅴ.その他_成果 | ||
医療の質の向上 | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 医師の業務が医師事務作業補助者にタスクシフトされたことで、患者に向き合う時間が増えたり、医師として専門性を発揮できる業務に集中できたりするので、医療の質の向上に繋がっている。 |
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果 | ||
4 人材の定着化 成果 | ||
退職者数(定年退職者を除く)が減っている | ||
成果の出た対象 | ☐医師,☑コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 | |
成果指標 | 医師事務作業補助者の離職率が減少した。 23%(2018年)⇒7%(2019年) |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
医師事務作業補助者のタスクシフトの他にも病院全体で働き方改革に取り組んでいる。働き方改革には①トップが仕掛けづくりを行う②メッセージを伝え続ける③積極的な職員間のコミュニケーションが必要不可欠である。
今後の課題等について
長期勤務者がいなくても質が落ちないようスキルの統一化を図り、教育・研修体制を充実させる。
長期勤務者と新入職者の二極化とならないよう相互に支えあい孤独を感じることがない職場環境をつくる。
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 病院単体での取組
- 法人名
- 病院名
- 九州がんセンター
- 法人(病院)の開設主体
- 国等(厚労省、国立病院機構、国立大学法人、労働者健康安全機構、国立高度専門医療研究センター、地域医療機能推進機構、その他国の機関)
- 所在地
- 福岡県福岡市南区野多目3丁目1−1
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 411
- 入院基本料:7対1
- 療養病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 458.1人(令和2年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 334人(令和2年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 14.4日(令和2年度数値)
- 病床稼働率
- 87.1%(令和2年度数値)
- 職員総数
- 919人(令和2年度数値)
- 医師
- 113人
- 看護職
- 461人
- 医師事務作業補助者
- 44人
- 看護補助者
- 35人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について