取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
その他の情報通信機器を活用した業務効率化・省力化を推進している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

コロナの影響により当院でも原則面会を禁止としたことによって、入院患者の家族が患者の容態を確認できず不安を感じていた。
面会制限当初は、患者の家族からスマートフォンを預かり、看護師が患者の写真や動画を撮影し、状況を伝えていた。
しかし、撮影は通常業務内で行い、さらに、患者の家族から電話で病状説明の要望も増えたため、看護師の業務負担となっていた。
当院ではオンライン診察システムを導入していたこともあり、このシステムをオンライン面会として活用し、看護師の業務負担軽減を図れないか検討を進めることとした。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    ICT推進委員会
  • 取り組み詳細
    既存組織の活用:既存の組織である「IT推進クラブ」のメンバーを中心にオンライン面会システムの検討を進めた。
    実証調査:オンライン面会として活用できそうなオンラインツールを探し、実際に職員や患者家族が使ってみることで当院で有効活用できそうかを調査した。
    IT推進クラブメンバー以外からも意見を収集:オンライン面会システムを導入するという目標を遂行するにあたり、IT推進クラブのメンバー以外の職員にも積極的に意見を求めた。
    オンライン面会システムマニュアルの作成:メンバー以外から意見を聞き、誰でもオンライン面会システムを活用できるようにマニュアルを作成した。
    面会方法が変わることを患者に周知した:患者や家族に対し、面会方法が変わることを入院案内のチラシに挟み込んだりすることで周知した。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
業務負担軽減
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 マニュアルを作成したことで、面会業務が簡略化された。また、面会日時が事前に把握できるため、計画的かつ効果的な業務遂行が可能になった。
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
業務負担軽減
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 患者の家族から電話で病状説明の要望も増え、看護師の業務負担となっていたが、オンライン面会システム導入後の病状説明が1日に0~1件となり、大幅に減少した。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

突発的な業務が減ったことによって、看護師の身体的・精神的業務負担軽減を図ることができた。
コロナにより患者家族が気軽に面会に行けなくなってしまった。会えない不安がなくなり患者も家族も安心している。
画面上で面会した患者から前向きな言葉が聞かれたりや表情が見れ、看護師のモチベーションに繋がっている。

今後の課題等について

コロナ禍でICTが注目されたオンラインの活用については今回の面会への活用でその有効性も認識できました。今後も医療業界では看護業務効率化にも有効な医療・介護用具のIT化、AIの導入が進むと思われます。長期的には院内のインターネット環境のインフラ整備の強化と、使用する職員のIT化への順応性が求められます。患者や家族は高齢者が多く、またITが使える家族とそうでない家族の情報格差を少しでも埋められるように細やかなサポート体制が今後も必要不可欠です。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
社会医療法人 柏葉会
病院名
柏葉脳神経外科病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
北海道札幌市豊平区月寒東1条15丁目7−20
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 144
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
104人(令和2年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
129人(令和2年度数値)
一般病棟の平均在院日数
16日(令和2年度数値)
病床稼働率
89%(令和2年度数値)
職員総数
327人(令和2年度数値)
医師
12人
看護職
123人
医師事務作業補助者
7人
看護補助者
24人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
日本看護協会業務効率化アワード2020年、2021年優秀賞受賞