取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
生産性向上

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

新棟建築・増床への対応として「新病院建築プロジェクト」を立ち上げた。
病床規模が大きくなるため、古い体質から脱却し、新しいことをしていこうという機運が高まっていた。
理事長からは院内にある無駄を改善するためにブラックボックス化された業務を見える化するよう意見があった。
他には職員から委員会が多いのではないかという意見もあった。
そこで経営幹部の協力を得ながら業務改善を進め、生産性の向上に向けた取組を進めることとした。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職,事務職
  • 取り組みの中心部署・人物
    理事長
  • 取り組み詳細
    ・業務改善に向けた包括的な取組
    ⇒業務フローを作成し業務の見える化を図った:誰でも業務フローを作成できるような教育制度を構築し、業務フローを文書管理できるようにした。どの部署の職員も業務フローを作成できるようになったことで、業務が見える化され、無駄を把握し無くすことで業務効率化に繋げている。
    ⇒委員会を見直し職員の負担軽減を図った: 委員会の目的の再確認や委員会メンバー構成を見直すことで委員会を統廃合を進めた。また、委員会の組成を承認制にした。
    ⇒効率的な情報共有:委員会議事録や決定事項は院内メールや院内掲示板に掲載している。また、病院経営実績は医局に設置しているモニターに流すなど、ありとあらゆる手段で情報共有を図っている。
    ・業務改善の必要性を発信した:職員が業務内で無駄な業務に時間を費やしたり、発言しない委員会に参加することは非効率でありコストが発生している。業務改善は生産性向上に向けた組織的な取組であることを周知した。
    ・目的達成に向けた組織体を組成した:業務フロー作成委員会や委員会再編成プロジェクトを立ち上げ、業務の見える化と委員会の運用について検討を進めた。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
委員会業務の削減
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☑事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 3ヶ月で44の委員会が39まで減少した。
委員会参加者が延べ300名以上削減された。
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
3 風土・環境整備 成果
業務効率化の風土醸成
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☑事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 会議を短時間で終わらせるように工夫するようになった。
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
3 風土・環境整備 成果
業務効率化の風土醸成
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☑事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 業務フローを作成したことで業務のスリム化が実現されている。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

・業務効率化を進めたことで、医師・看護師・事務職員のそれぞれが専門性の向上に繋げられている。また、職員のコスト意識が高まっている。
・業務フローを用いて、医師同士の診察の進め方に関する情報共有ツールとして活用されている。
・業務フローを作成したことで、「誰が何をすべきか」が明確になったことで患者満足度にも繋がっている。

今後の課題等について

・医師も含めた業務フロー作成
・業務改善のボトムアップの仕組み構築
・業務フロー作成による医療の質改善

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
公益財団法人慈愛会
病院名
今村総合病院
法人(病院)の開設主体
その他(公益法人、私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人)
所在地
鹿児島県鹿児島市鴨池新町11-23
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 380
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 48
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
528.7人(令和3年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
345.9人(令和3年度数値)
一般病棟の平均在院日数
15日(令和3年度数値)
病床稼働率
81%(令和3年度数値)
職員総数
1095人(令和4年度数値)
医師
120人
看護職
408人
医師事務作業補助者
28人
看護補助者
49人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含),オンコール体制
勤務環境改善についての表彰・認定等について