取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
その他の情報通信機器を活用した業務効率化・省力化を推進している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

・当院では患者情報が入力された看護帳票を使用し、ベッドサイドで観察した情報を追記。看護帳票を見ながら、電子カルテに看護記録を入力していたため、非効率であった。
・2020年に業務改善を目的として音声入力システムを試験導入したが、「紙運用への慣れ」などの理由で浸透しなかった。
・2021年に新型コロナウイルスによる院内感染が発生し、病室内からの持ち出しが全面禁止になり紙の看護帳票での運用が難しくなった。
・状況打破の手段として、試験導入されていた音声入力システムを本格的に導入することした。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    看護部
  • 取り組み詳細
    ・院内専用SNSを活用し情報共有を活発化させた:院内感染が発生し、それに起因する初期対応や音声入力システムの本格導入について迅速に検討を進めた。
    ・音声入力システムの本格的な活用:音声入力システムは試験導入していたため、まずは現状打破するために看護部主導で本格導入することとした。
    ・院内SNSを活用し効果的な音声入力システム活用方法を模索した
    ⇒意見の収集と共有:院内SNSを活用し、スタッフにどうすれば音声入力システムが浸透していくか意見を求めた。またスタッフがどのように音声入力システムを活用しているか確認し、効率的に使う方法を情報共有した。
    ⇒活用方法の模索:音声入力システムを応用し効果的に活用ができそうな場合は意見を出し合い評価し改善余地等を検討した。
    ⇒院内フォーマットの活用:院内には看護記録用テンプレートがあり、音声入力システムで容易に入力できるようにした。どのテンプレートが活用しやすいか意見を聞きながら少しずつ改修し柔軟に対応した。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 看護記録をスマートフォンで行うので、看護記録に費やす時間が削減された。
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 看護記録の電子化に伴う業務効率化により時間外労働時間が減少した。
6.6時間(取組前)→2.2時間(取組後)
Ⅴ.その他_成果
費用低減
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 費用低減に繋がった
月当たり印刷物が13,000枚減少
PPE着脱回数が減少

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

“看護記録の入力時間が短縮され、患者のケアに時間をかけられる。”
“接触感染、ガウン着脱による感染によるリスクが低減され精神的な負担が軽減された。”
“記録の書き忘れや書き漏れがなくなり効率的に業務を進められている。”

今後の課題等について

音声入力に限定した取り組みではなく、多様な活用方法を構築する
病棟に限らず、外来や救急場面、訪問看護などの活用を推し進めたい。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
社会医療法人 柏葉会
病院名
柏葉脳神経外科病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
北海道札幌市豊平区月寒東1条15丁目7−20
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 144
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
91人(令和3年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
111.7人(令和3年度数値)
一般病棟の平均在院日数
15.4日(令和3年度数値)
病床稼働率
88.8%(令和3年度数値)
職員総数
351人(令和3年度数値)
医師
13人
看護職
130人
医師事務作業補助者
7人
看護補助者
33人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
日本看護協会業務効率化アワード2020年、2021年優秀賞受賞