取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
子育て・介護等を行っている職員が雇用形態や勤務形態を選択可能な制度(短時間正職員制度、フレックスタイム制度、裁量労働制等。男性職員・女性職員ともに対象)を整備している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

看護師として勤務する者の多くは女性であり、出産をきっかけにそれまでと同じように働けなくなる者は多い。  看護師の確保が困難になる中、育成してきた看護師が育児を理由に仕事を辞めざるを得なくなる状況になることを防ぐため、すでに設置されていた院内保育所(ハード的支援)に加え、育児と仕事を両立できるよう多様な働き方のできる環境づくりを検討する必要が生じた。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    看護部長
  • 取り組み詳細
    看護部を通じ病院全体の取組として検討された。
     個々の育児の状況に応じた短時間勤務制度を導入し、柔軟な勤務シフトを作成している。具体的には、当院の託児所が3歳までのため、近隣の保育園に入所すると定時退勤では、迎えの時間に遅れる可能性があるため週4日(月火木金)30分早い退勤シフトを導入している。
     また、育児を理由としたものだけでなく、准看護師、正看護師の資格を取得するため、働きながら通学している看護助手等についても、仕事と通学を両立できるような勤務シフトが組まれている。
     このような取組は10年ほど前から実施され、制度として定着しており、短時間勤務の者がいる分、若手看護師などに負担が偏ることもあるが、こうした若手看護師の中には資格取得の際、周囲の協力で短時間勤務を利用してきた者もおり、お互いに理解があり、良好な人間関係が保たれている。

実施後の成果

Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果
育児を理由に離職する者は減少し、育児と仕事を両立できる環境づくりについて一定の成果が見られている。
成果の出た対象 ☐医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 院内託児所で、育休明けの公的保育所が0歳児等の乳児の入所が難しいため預かることで復職が可能になった。(1名)

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

柔軟な勤務シフトを組んでいることにより、育児を理由に離職する者は減少し、育児と仕事を両立できる環境づくりについて一定の成果が見られている。

今後の課題等について

育児が一段落した後、再びフルタイム勤務に戻ることについて、抵抗感のある看護師も少なくはなく、いかに勤務時間を短時間から伸ばしてもらうかが課題である。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
医療法人社団 清心会
病院名
至聖病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
埼玉県狭山市下奥富1221番地
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 95
 
入院基本料:10対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
164.3人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
48.5人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
20.7日(平成29年度数値)
病床稼働率
51%(平成29年度数値)
職員総数
161人(平成29年度数値)
医師
7人
看護職
47人
医師事務作業補助者
2人
看護補助者
17人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制と2交代のミックス(同一病棟内)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
当直の翌日は極力フルタイムの勤務を組まない配慮をしている