取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
4 人材の定着化
その他
キャリアナース支援体制整備・強化

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

きっかけは看護職の離職率が高かった(平成23年度11.4%、24年度10.9%)ことである。
 教育体制の整備が急務にもかかわらず、離職率が高く、職員の育成がままならず、看護副部長が教育担当を兼任せざるを得ない状況が続いていた。
 平成25年4月、念願だった教育専従者を配置し、教育体制の見直しを行った。中途採用者や育児休業復帰者の教育については、オリエンテーション後に配属部署での現任教育(on-the-job training)と現場任せで、業務についていけないケースがあったことも契機となった。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    教育担当看護師長、総務課人事担当者
  • 取り組み詳細
    中途採用者や育児休業復帰者の教育については、キャリアナースファイルを使用し約2か月の支援を行う。内容は
    ①各病棟での支援ナースを取り決め、シャドー体制、各部署での教育項目をカレンダー様式にて2か月間表示したものを本人と部署側に提示
    ②入職時 オリエンテーション計画表 2週間で終了するもの
    ③働き方に応じた標準教育計画
    ④技術評価票
    ⑤キャリアパス
    ⑥身だしなみチェック
    ⑦基本姿勢・管理的業務
    ⑧夜勤導入チェック表
    ⑨オリエンテーション資料やその他資料
    である。育成面接を取り入れ、2週目看護師長、3週目教育担当看護師長、4週目看護部長、2か月後教育担当看護師長 が実施している。正規職員は半年後に、嘱託職員は3か月後に部署の看護師長に成長状態を確認し、試用期間を終了している。クリニカルラダーへの研修受講に関しては部署師長と本人と話し合い、参加できるレベルから参加している。

実施後の成果

Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
4 人材の定着化 成果
退職者数(定年退職者を除く)が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 離職率が26年度11.0%、27年度8.1%となった。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

・キャリアナースの退職が減り、離職率が26年度11.0%、27年度8.1%となった。
・いくつかの取り組みの成果は徐々に表れ、定数確保できるようになってきた。

今後の課題等について

今後も現在のキャリアナースの支援体制を継続する。キャリアナースのオリエンテーションで部署にまかせている部分の中で教育担当看護師長ができる部分をさらに増やしていく。また、キャリアナースのクリニカルラダーへの参加を積極的に行っていきたい。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
社会福祉法人 恩賜財団 済生会
病院名
富山県済生会高岡病院
法人(病院)の開設主体
その他(公益法人、私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人)
所在地
富山県高岡市二塚387-1
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 251
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
474.8人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
200.6人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
13.6日(平成29年度数値)
病床稼働率
86.3%(平成29年度数値)
職員総数
433人(平成30年度数値)
医師
32人
看護職
237人
医師事務作業補助者
6人
看護補助者
24人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含),3交代制と2交代のミックス(同一病棟内)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特になし