取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅴ.その他
情報の共有(各種規則及び申請書の公開、福利厚生等に関する院内勉強会の活用、会議議事録をすべて公開、各種データ共有)。
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
4 人材の定着化
その他
幅広いスタッフの意見の吸い上げ(新人研修の活用、現状システムの啓発と活用、職員向けご意見箱の新設)。職員からの意見に対する表彰制度も取り入れるようにした。
【取組(3)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
法定以上の介護休業制度、介護休暇制度(男性職員・女性職員ともに対象)を導入している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

 以前から月に1度の業務改善委員会があり、勤務環境に限らず病院全体の改善について取組を行ってきていたが、支援センターからの推薦により支援センターのモデル病院になったことで、勤務環境改善の一層の取組に向けて背中を押してもらった印象がある。
 院内には常に改善すべきことがあるはずである。ただ問題点に気づいてもなかなか発言できないようなケースもあり、改善案を提出しやすい雰囲気や制度などを整備していくことも必要。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    看護部長
    総務課 主任
  • 取り組み詳細
     多職種の集まりである既存の業務改善委員会に医療勤務環境改善プロジェクトチームを設置した。
    メンバーは院内から計13名(診療部2名(医師1名、薬剤師1名)、看護部4名、リハビリテーション部:NS1名、医療技術部:PSW1名、総務部5名)で構成。
    その他、支援センターから2名(相談員1名、医療労務管理アドバイザー1名)が、委員会に参加した。
     支援センターから提供された「勤務環境改善に関するアンケート調査」を活用し、全職員に対するアンケートを実施した。その結果を受け、プロジェクトチームで課題の抽出等の検討作業を行った。取組テーマとしては、下記の3つを設定。
    ① 情報の共有(各種規則及び申請書の公開、福利厚生等に関する院内勉強会の活用、会議議事録をすべて公開、各種データ共有)。
    ② 幅広いスタッフの意見の吸い上げ(新人研修の活用、現状システムの啓蒙と活用、職員向けご意見箱の新設)。職員からの意見に対する表彰制度も取り入れるようにした。
    ③ 休暇の取得について(介護休暇制度の拡充、忌引き休暇制度の拡充)
    当初はあまり取得されなかった介護休暇も取得者が出てくるようになった。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
職員紹介による看護職採用の増加
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 【採用における職員紹介率】
人材確保の要となっている。
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
4 人材の定着化 成果
退職者数(定年退職者を除く)が減っている
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 【職員総数の推移】
職員が充足し人材育成が継続的に行えるようになった。
Ⅴ.その他_成果
医療の専門プログラム等の充実
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 【研修満足度】
質の向上につながった。
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の取得率が上がっている
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 【有給休暇取得率】
医師も有給を取得する風土が出来、働き方改革につながった。取得率はほぼ100%である。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

「雇用の質の向上」→「医療の質の向上」→「患者満足度の向上」→「経営の安定化」といった好循環のサイクルが描けるようになってきているのではないか。
モデル病院としての取組を進めるなかで下記のようなメリットがあったと考えている。
① 人材の確保:職員紹介による看護職採用の増加
② 人材の定着:離職率の低下
③ 医療の質の向上:医療の専門プログラム等の充実
プロジェクトチームの会議は一般職員などが中心となり、院長を含めて幹部職員が入らないように工夫することで議論が活発化した面があると思う。
当院の有給消化率は既に100%近い水準である。

今後の課題等について

今後は、シフトを工夫することなどによって連続休暇や長期休暇などをより取り易くすることも検討したいと考えている。

取り組み・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
社会医療法人 緑峰会
病院名
養南病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
岐阜県海津市南濃町津屋1508番地
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数:
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 176
 
入院基本料:15対1
その他病床
病床名:
 
病床数:0
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
168.6人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
168.3人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
134日(平成29年度数値)
病床稼働率
94.5%(平成29年度数値)
職員総数
209人(平成29年度数値)
医師
11人
看護職
85人
医師事務作業補助者
4人
看護補助者
13人
医師の交代制勤務の有無
あり
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特になし