取組事例・提案の紹介

育児 生活 キャリアを支援し、活き活きと働き続けられる職場つくり

取組・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
富山県厚生農業協同組合連合会 高岡病院
病院名
厚生連高岡病院
法人(病院)の開設主体
公的医療機関(日赤、済生会、北海道社会事業協会、厚生連、国民健康保険団体連合会)
所在地
富山県高岡市永楽町5番10号
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 533
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
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一日あたりの平均外来患者数
961.9人(平成28年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
453.5人(平成28年度数値)
一般病棟の平均在院日数
13.9日(平成28年度数値)
病床稼働率
83.6%(平成28年度数値)
職員総数
1025人(平成29年度数値)
医師
124人
看護職
557人
医師事務作業補助者
14人
看護補助者
41人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含),2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
平成28年 カンゴサウルス賞

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取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
時間外労働時間の削減に取り組んでいる
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
年次有給休暇をはじめとする休暇の取得を促進している
【取組(3)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
正職員について多様な勤務形態(短時間勤務、短日勤務、交代制勤務、フレックスタイム制など)を活用している
【取組(4)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている
【取組(5)】
Ⅱ.職員の健康支援
2 労働安全
「心の健康づくり計画」を策定し、組織的・計画的にメンタルヘルス対策の取組を行っている

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

看護職の40歳以下が70%を占め、結婚・子育て期の者が多く、家族の介護をしながら働き続けている職員も何人もいる。今の生活に不安や不満を抱えながら働いていることが聞かれ、育児や介護をしている者を含め全ての働く職員の目指すビジョンに少しでも近づく環境づくりに、多方面よりWLB推進活動を始動した。看護部は、看護職が「やりがいを持って働き続けられる環境づくり」を目指し、日本看護協会から推奨されている看護職員の就労環境改善を推進するためのワーク・ライフ・バランス(WLB)活動に参加したことから、WLB推進委員会を設置し取り組んだ。

取組対象

  • 取組対象
    コメディカル,看護職
  • 取組の中心部署・人物
    看護部と医師・看護師負担軽減、処遇改善委員会の部署管理者
  • 取組詳細
    看護協会のインデックス調査では、「現在の働き方に満足している」や「組織に大切にされている」と感じている職員が少なく、今の生活に不安や不満を抱えながら働いていることがわかった。これより、育児・生活・キャリアを支援し、いきいきした働き続けられる職場づくりを目標に、多方面よりWLBの推進活動を始めた。
    ○WLB支援制度の周知
    各部署多職種の職員(薬剤部、画像診断部、リハビリテーション部、臨床検査部、医事課、総務課、看護職)が順に担当し、各部署の特色あるWLBに焦点をあてたWLBニュースを毎月発行した。就業規則の理解のために勉強会を開催するなど、制度理解を図っていった。
    ○有給休暇の取得促進
    看護部は各部署別の有給休暇取得状況を毎月グラフ化し、分かり易く掲示した。
    ○連続休暇・長期休暇制度の導入
    リフレッシュ休暇3日間取得時に有給休暇2日間を必ずつけ、長期連続した休暇が取得できることを徹底した。
    ○超過勤務時間の削減活動
    「アフター5(ファイブ)エンジョイDayワッペン」を給料日に各部署で掲示し、時間内で労働が終えるようにした。
    「たのんちゃステッカー」を利用し、終業時間前に業務量の調整や時間外勤務の該当者を指定し、他の職員は心置きなく帰宅できるようなお互い様意識で仕事が出来るようにした。
    「時間外労働申請書」を新たに作成し、各部署の管理者が時間外労働を必要と認めた時に、看護スタッフと共に時間外労働の必要性を確認し、用紙を記載して必要な時間外労働を事前に申請することとした。
    始業時間を意識した働き方ができるように、申し送り開始時間の調整や患者情報収集の工夫をしながら取り組んでいる。
    ○業務体制・仕事配分の見直し
    毎年看護師の業務量調査を実施し、業務内容を精査し、多職種の協力で負担軽減できる役割はないかを検討した。
    ○キャリア支援活動
    職員の学習支援にe-ラーニングを活用している。
    ○子育て・介護との両立支援活動
    育児支援活動として院内の全職種対象の「頑張るママ・パパの育児支援交流会」を年2回開催している。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の取得率が上がっている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】
成果指標 【リフレッシュ休暇取得状況】
・リフレッシュ休暇取得率は100%
・リフレッシュ休暇3日間取得時に有給休暇2日間をつけ、平均連続9日、最長12日の長期連続休暇を取得していた
【有給休暇取得平均日数】
・H24年度(6.4日)→H27年度(9.6日)→H28年度(8.4日)
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果
育児休業取得後の復職者数が男性職員・女性職員ともに増えている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】
成果指標 【育児支援交流会の開催】
・パパ・ママ・子供の参加者数:H25年度秋(31名)→H29年度秋(86名)
【男性看護師の育児休暇取得状況】
・平成25年度から現在まで、男性看護師は配偶者の出産後、育児休暇2日を100%取得していた

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

・「頑張るパパ・ママの育児支援交流会」は、平成25年度より看護師のママとその子供達を対象に開催した。平成27年度からは対象者を看護師を含めた多職種のパパとママ、その子供達、また平成29年度からは祖父母の職員が孫と参加することへ拡大し、参加者が回を重ねる毎に増え、賑やかな交流会となってきている。初回のH25年交流会はママ13名、子供18名の参加であったが、H29年秋の交流会ではパパ6名、ママ29名、祖母4名、子供47名と増加した。支援職員も19名に増え、ハンドマッサージ、手作りおもちゃなどで職員と親子が一緒に楽しんで交流している姿が見受けられた。「このような交流会は継続していくべきである」と参加者からのアンケート結果であった。幼少の子供をもつ職員にいつまでも笑顔で働き続けていけるよう支え守るためにも、WLB活動は途絶えてはならないと実感している。
・WLB活動メンバーは多職種の構成となり、病院全体で労働者を支える体制が方向付けられた。当院は地域を支える病院であるため、質の高い安定したサービスと良質な人材の確保が必要である。全職員がやりがいを持って、いかに生活と仕事のバランスを図りながら働き続けることができるかが重要となる。働く職員の満足が、その家族、病院組織に、そしてそこから築ける質の高い医療・看護を患者や地域の人々全体に提供していくこと、これこそ理念に基づくあるべき姿と考える。5年目の今、WLB活動の促進や改善が少しずつ当院らしい取り組みになってきたと感じている。

今後の課題等について

・今後、超高齢化社会を迎えるにあたり、少子化とともに生産年齢人口の減少、世帯の家族構成や地域社会の関係も変化し、相互扶助機能がさらに弱くなってくる。育児以上に、高齢者や認知症の家族を抱えた職員も増加すると予想され、時代に応じた働き続けられる環境づくりにこれからの活動課題が見えてきた。今後も職員の理解・意見をもらいながら、職員が笑顔で働けるように思いを込めた取り組みに努力していきたい。

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