取組事例・提案の紹介

働き続けられる職場づくりのために

取組・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
医療法人社団 脳健会
病院名
仙台東脳神経外科病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
宮城県仙台市宮城野区岩切1丁目12-1
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 93
 
入院基本料:10対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
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一日あたりの平均外来患者数
85人(平成28年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
74人(平成28年度数値)
一般病棟の平均在院日数
17日(平成28年度数値)
病床稼働率
83.3%(平成28年度数値)
職員総数
158人(平成29年度数値)
医師
7人
看護職
64人
医師事務作業補助者
5人
看護補助者
18人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
平成28年5月 「第4回 看護職のWLB推進 カンゴサウルス賞」を日本看護協会より受賞しました。

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取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅱ.職員の健康支援
1 健康管理
その他
夜勤の仮眠時間を確保する
【取組(2)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
法定以上の育児休業制度、子の看護休暇制度(男性職員・女性職員ともに対象)を導入している
【取組(3)】
Ⅱ.職員の健康支援
1 健康管理
職員の健康教育や身体的健康対策(生活習慣病対策等)に取り組んでいる
【取組(4)】
Ⅳ.働きがいの向上
1 キャリア形成支援
その他
・研修費助成規程・旅費規程の導入・ラダー研修の充実

取組のきっかけ、背景、取組前の問題点

 平成22年から3年間の統計では、離職率が20%前後のため紹介会社を使って採用しても1年未満の離職者が多かった。平成24年度の看護師離職率が30%近くになり、看護師が定着し働き続けられる病院にするために
 どうすれば良いか考えている時に平成25年宮城県看護協会から「WLB推進ワークショップ」の参加募集があり、取り組みに参加した。

取組対象

  • 取組対象
    コメディカル,看護職
  • 取組の中心部署・人物
     「WLB推進ワークショップ」申し込みにあたり、看護部長が管理者会議で説明し、院長の了承を得た。その後、看護部WLB推進委員会を立ち上げた。メンバーは、看護部長・副部長・師長2名主任3名と総務課長の8名構成とした。
  • 取組詳細
     平成25年1回目のインデックス調査分析から、①夜勤の仮眠時間が確保できない②制度の周知・整備が不十分である、の課題が見えたことから、夜勤の仮眠時間確保、制度の認知度が上がる、に取り組んだ。
    【夜勤の仮眠時間確保】
     現状は、椅子に座ったままのうたた寝で30分程度だったことから、日本看護協会の「夜勤・交代制勤務に関するガイドライン」から、夜勤の心身の及ぼす影響を看護職員に伝え、ナースステーションから離れた所に仮眠場所を決め、4ヶ月後には1時間確保できるようになった。
    【制度の認知度を上げる】
     制度について知らない人が7割いたことから、総務から「就業規則」宮城県労働基準局から「労基法」について説明を受けた。
     平成26年2回目のインデックス調査から、「現在の健康状態がやや不調」と答え、腰痛が原因の退職者が出たことから、腰痛予防に継続的に負担を軽減できる方法として、おむつ交換を見直す必要を感じた。そんな時、交換回数が少ない高機能オムツがあることを知り導入した。
     平成27年3回目のインデックス調査から、「そう思う」「ややそう思う」の割合が3年間で一番下がった項目が9項目あった。 管理者から「弱みをこのままにしていては何も変わらない。具体的にみんなの気持ちを知る方法を考えるように指導をうけ、看護職全員に「そう思わない」理由を率直に記入してもらった。個人が特定できないようにパソコン入力し、プリント提出とした。

     125件の意見が出て分類すると1)看護部上司に関する内容については、看護部長から師長・主任・副主任に再度、役職者の心構え・職務規程を説明し、2)組織 3)仕事4)教育については、病院管理者に伝えた。結果、病院として「研修費助成規程・旅費規程」が作成され、研修支援が受けられるようになった。
    看護職ラダー研修は、看護部役職者が研修企画して実施できるようになった。平成28年4回目のインデックス調査結果、4年間で一番上がった項目が3つあった。
     1)看護職員を大切にする組織である。3.6% → 10.9% 
     2)今の勤務先に出来るだけ長く努めたい。 7.3% → 16.4%
     3)組織は、能力開発のための研修の実施、または、その参加を支援してくれる。5.5% → 12.7%

    平成28年度の離職率は、5%に低下した。

実施後の成果

Ⅱ.職員の健康支援_成果
1 健康管理 成果
夜勤の仮眠時間が確保できた。
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】
成果指標 【夜勤の仮眠時間確保】
・夜勤の仮眠時間が交代で各自60~70分確保できている。
・平成28年病院で仮眠室を新しく整備してくれた。
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果
制度の認知度が上がった。
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(2)】
成果指標 【制度の認知度が上がる】
・当院は、法律で定められている制度については、本人の申し出があれば、全て対応していることを全職員が分かった。
・制度を知り、必要時制度を利用できる職場風土になった。
・介護休暇を気兼ねなく取れるようになった。
・当院オリジナルのメモリアル休暇(誕生日・結婚記念日など本人、家族のイベントに関係する日を何でも自由に1日/年取得できる)を職員の80%がとれた。
Ⅱ.職員の健康支援_成果
1 健康管理 成果
おむつの交換回数の減少
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】
成果指標 【おむつの交換回数の減少】
おむつの交換回数が1日3回になった。
Ⅳ.働きがいの向上_成果
1 キャリア形成支援 成果
研修・学会への参加職員数や、職員による学会への発表数が増えている
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取組 【取組(2)】 【取組(4)】
成果指標 【研修費助成規程・旅費規程の導入】
・コ・メディカルも外部研修参加の意欲が出てきた。
・学会発表は遠くても出してもらえるので看護研究が盛んになった。
・看護部ラダー研修は、師長・主任が企画して実施できるようになった。
・ラダー研修対象者の向学心がでてきた。

これまでの取組成果に対する院内の声・反応

 WLBは全職員のものであることを取り組み当初から、各部署に伝えてきました。そして、取り組みで変化したことは、全職員に適用されているのですが、今だにWLBは看護師のものと思っている職員がいます。
 これは、看護職以外の職員は、自分の思いを出す調査を受けていないからだと思います。
 医療勤務環境改善が、国の政策で各県にセンターができ、取り組みが始まっていることを知り、心強く思います。看護職のWLBを推進するために全国共通のインデックス調査があるように、医療職全員が調査を受けられるシステムの紹介または、支援があることを要望します。

今後の課題等について

 今後は、医療職全員が調査を受けられ、分析・改善につなげることが必要と考えます。また、WLBのサイクルを回し続けることが必要です。
 当院は、今後も組織一体となって、「全職員が働き続けられる職場づくり」を目指して、WLBの取り組みを続けていきます。