取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
時間外労働時間の削減に取り組んでいる
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
夜勤負担の軽減(夜勤明けの早帰りの推進、夜勤者の配置人数の見直し、夜勤回数の制限、仮眠時間の確保等)を行っている
【取組(3)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
正職員について多様な勤務形態(短時間勤務、短日勤務、交代制勤務、フレックスタイム制など)を活用している
【取組(4)】
Ⅴ.その他
制度の理解

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

 平成23年度より、看護部委員会活動としてWLBに取り組んできたが、看護職員の働き方への不満は減らなかった。多様な働き方を望む声も聞かれたため、病院全体で取り組む必要性を感じ、平成26年度「看護職のワークライフバランス推進ワークショップ」に参加し、働き続けられる職場づくりを目指した。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
     取り組み開始時、看護部より院長、事務局長にWLB推進事業に取り組むことについて説明し了承を得た。プロジェクトチームのメンバーは看護師8名と事務職1名で構成した。
  • 取り組み詳細
     平成26年度「看護職のWLBインデックス調査」より現状分析し、残業時間が多い、制度の周知がされていない、現在の働き方に満足していない、という課題を抽出した。そこでアクションプランを3つ立案した。
    (1)時間外業務の削減
    (2)各種制度の認知度をあげる
    (3)看護ケアの充実が図られ満足度があがる
    具体的な実施とし(1)では①業務終了時間調査を行い、時間外業務の洗い出し②時間外業務短縮への工夫を毎月取り組み状況シートで提出③看護師長会で効果的な取り組み部署の紹介
    (2)では①10分程度のミニレクチャーの開催②ニュースレター発行
    (3)では①PNS定着に向けた研修留学②夜勤正循環勤務の実施③夜勤専従勤務制度の導入④看護補助者の変則勤務の推進

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
時間外労働時間数が減っている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(3)】 【取組(4)】
成果指標 【時間外労働時間】
・平均残業時間は平成26年度11.5時間、翌年は14.2時間に増加したが、翌々年は11.5時間となった
Ⅴ.その他_成果
各種制度の認知度が増加した
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(4)】
成果指標 【制度の認知度】
・育児短時間勤務制度の理解は平成26年度72.9%、翌年は78.9%に増加、翌々年は77.8%となった
・介護休暇制度の理解は平成26年度58.2%、翌年は61.3%に増加、翌々年は64.1%に増加した
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
3 風土・環境整備 成果
職員による職場環境・風土に関する評価が前回調査と比べて改善されている
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(4)】
成果指標 【職場の人間関係満足度/仕事満足度】
・業務が終われば気兼ねなく帰ることができるは平成26年度41.4%、翌年は43.7%、翌々年は51.2%に増加した
・看護ケアに費やす時間を充分にとることができるは平成26年度44.5%、翌年は39.0%、翌々年は51.7%に増加した
Ⅴ.その他_成果
働き方の満足度が増加した
成果の出た対象 ☐医師,☐コメディカル,☑看護職,☐事務職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】
成果指標 【働き方満足度】
・現在の働き方に満足しているは平成26年度32.9%、翌年は32.7%、翌々年は44.8%に増加した

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

(1) 「深夜入り1時間の早い帰宅でしっかりと休めた時は仕事に集中できた」「ダラダラ仕事せずに帰ろうとする意識が高まった」という意見が聞かれた。各自の時間管理の意識が強まり、今までサービス化していた短時間の時間外勤務もきちんと手当としてきちんとつける行動となった。
(2)各種制度の理解が高まった。
(3)看護師長がどうしたら働きやすい職場環境になるかを常に考えるようになった。

今後の課題等について

(1)時間外業務の削減 各部署においての業務改善への取り組み継続 病院滞在時間の削減
(2)各種制度の認知度をあげる ミニレクチャー、ニュースレターの継続
(3)看護ケアの充実が図られ満足度があがる 夜勤専従勤務者の増員 深夜入り1時間年休取得の継続 看護補助者との業務分担
(4)子育て中看護師への支援 ママカフェを継続し育休中看護師間の交流 働くパパママの職場見学

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
富山市立富山市民病院
病院名
富山市立富山市民病院
法人(病院)の開設主体
地方公共団体等(都道府県、市町村、地方独立行政法人)
所在地
富山県富山市町今泉北部町2番地1
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 539
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数: 50
 
入院基本料:10対1
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
970人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
398人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
13.1日(平成29年度数値)
病床稼働率
84.2%(平成29年度数値)
職員総数
735人(平成29年度数値)
医師
83人
看護職
492人
医師事務作業補助者
27人
看護補助者
39人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
3交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
第5回看護職のWLB推進カンゴサウルス賞