取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
1 労働時間管理
年次有給休暇をはじめとする休暇の取得を促進している
【取組(2)】
Ⅱ.職員の健康支援
1 健康管理
職員の健康教育や身体的健康対策(生活習慣病対策等)に取り組んでいる
【取組(3)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
その他
育児休暇や病気欠勤等から復職する際、産業医との復職前面談を実施し、職員の復職の関する不安解消につとめている。
【取組(4)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている
【取組(5)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
2 職員のいじめ・ハラスメント等対策
職員へのいじめ・ハラスメントや患者等からの暴言・暴力・クレームへの対応窓口を設置している

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

 ワーク・ライフ・バランスに関する社会的関心が高まるなか、当センターにおいては、月に1回開催される労働安全衛生委員会などでの審議の場において、勤務環境改善にも取り組んできた。具体的な取り組みとしては、有休休暇の取得率について、厚生労働省の目標とする2020年の有給休暇取得率7割を踏まえ、現状5割程度の取得率からの向上に向け、各部署の管理職の意識改革を進め、業務省力化や効率化に取り組んでいる。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師,コメディカル,看護職
  • 取り組みの中心部署・人物
    センター長が委員長を務める労働安全衛生委員会
  • 取り組み詳細
    〇働き方・休み方改善について
     勤務環境改善に向けた現況調査や審議は、労働安全衛生委員会において取り組むことにしている。①労働時間に関して、各部署内で特定の職員が超過勤務となるような偏りがないか②容易に有給休暇取得ができているか、この2点を柱として、当委員会が職場の勤務環境改善に取り組んでいることをセンター職員に周知した。また、現在の有給休暇取得率5割程度から有給休暇取得率7割という厚生労働省の目標を踏まえ、「職員の誕生日に有給休暇を取得する」という1つ目の取り組みを定着させ、2つ目として、平成28年4月1日より、時間単位で有給休暇を取得できるように規程を整備し、管理職が率先して有給休暇を取得するようにつとめている。更に、労働時間と有給休暇取得の現況調査を四半期ごとに実施し、集計結果を各部署にフィードバックしたことで、有給休暇取得の取り組みを始めてから3年が経過する現在、誕生日には有給休暇を取得し、誕生日以外の日にも有給休暇を取得できる傾向が高まってきている。
    〇職員の健康支援
     職員の健康増進のために健康保険組合の支援を受けて、年2回、健康増進を目的とした行事を開催している。(一例として、ウォーキング大会をおこない、万歩計による計測で歩行距離をチーム単位で競い、歩行距離が長いチームを表彰している)
    〇復職支援
     育児休暇や病気欠勤等から復職する際、産業医との復職前面談を実施し、職員の復職の関する不安解消につとめている。なお、必要に応じ、配置転換や就業制限等の措置を講じている。
    〇働きやすさ確保のための環境整備(ソフト・ハード)
     働きやすさ確保のための改善としては、電子カルテの導入を契機に医師や看護師、コメディカルの業務分担や事務作業の軽減に取り組み、チーム医療の向上に向けた多職種間の連携強化が進んでいる。また、余裕のある人員配置により、産休・育休の取得率は100%を達成しており、希望者からの育児休暇延長にも対応できる環境にある。特に病棟では、他職員への負担を思いやることから勤務シフトを乱さない、といった思いが強かったが、育児や介護等で悩む職員に対し、夜勤免除や時間外勤務の免除、夜勤のない部署への配置転換をはかるなど、本人の希望に沿った働きやすさへの配慮につとめている。なお、ハラスメント対策については、法改正に沿って院内規程の変更をおこない、平成29年1月より公開して職員に説明したことにより、特に管理職の育児や介護に関するハラスメント意識の向上につながった。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
1 労働時間管理 成果
年次有給休暇の取得率が上がっている
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 有給休暇の取得率が向上した。
Ⅱ.職員の健康支援_成果
1 健康管理 成果
法人全体で健康増進活動(ウィーキング大会等)を開催し、年々、参加者数が増加傾向にあり、職員の健康意識が高まってきた。
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(2)】
成果指標 健康増進活動への参加者数
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果
育児休暇や病気欠勤等から復職する際、産業医との復職前面談を実施し、職員の復職の関する不安解消につながっている。
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(3)】
成果指標 育児休職や病気欠勤等による退職者数
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
事務負担の軽減や人員配置の見直しにより、勤務負担の軽減につながりつつある。
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(4)】
成果指標 時間外労働の状況
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
2 職員のいじめ・ハラスメント等対策 成果
職員、特に管理職の育児や介護等に関するハラスメントに関する意識が高まってきている。
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(5)】
成果指標 ハラスメントに関する相談件数

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

 3年前より誕生日に有給休暇を取得する、という取り組みを始めてから、就業時間内で業務を終了させる、といった意識が年々高まってきた。時間外勤務は長い職員でも月あたり20時間前後、平均2~3時間程度となっている。誕生日以外の日も、有給休暇の取得ができるよう勤務時間の調整等の取り組みを進めている。

今後の課題等について

 部署や職員によって、有給休暇の取得率に差があるため、今後も働き方・休み方については労働安全衛生委員会が中心となって勤務環境改善を進めていく。また、年1回実施している職員満足度調査でも、職場環境の問題や様々な職員の思いを汲み取り、勤務環境改善や職員の離職防止に生かせるよう努めている。

取り組み・提案者概要

取組者
法人全体の取組
法人名
社会福祉法人 農協共済
病院名
別府リハビリテーションセンター
法人(病院)の開設主体
その他(公益法人、私立学校法人、社会福祉法人、医療生協、会社、その他の法人)
所在地
大分県別府市鶴見1026-10
主たる医療機能の特徴
回復期機能
一般病床
病床数:
 
入院基本料:
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:回復期リハビリテーション病棟
 
病床数:116
 
入院基本料:回復期リハビリテーション病棟入院料1
一日あたりの平均外来患者数
23人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
103.3人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
日(年度数値)
病床稼働率
89.1%(平成29年度数値)
職員総数
298人(平成29年度数値)
医師
10人
看護職
72人
医師事務作業補助者
0人
看護補助者
37人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
ひと涼みアワード2018 職場啓発部門 最優秀賞(熱中症予防声かえプロジェクト実行委員会(環境省))