取り組んだ内容
【取組(1)】 Ⅴ.その他 |
現場ニーズとNP希望を踏まえた具体的業務の明確化 |
【取組(2)】 Ⅴ.その他 |
医師との連携性を高める仕掛けづくり |
【取組(3)】 Ⅴ.その他 |
副院長 が率先して責任を持ってのNPの実地導入 |
【取組(4)】 Ⅴ.その他 |
NP自身による積極的アプローチ |
取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点
当院はいわゆる医療過疎地に立地しており、医師確保が厳しい中で医師の業務負担が大きいことは従来からの課題であった。そのような中、 以前当院に勤務経験の ある看護師が退職後に NP ¹の 資格を取得し、当該看護師から再び当院で役立ちたいという申し入れが あった。
平成 27 年に特定行為に関する省令が施行された時期だったということもあり、全特定行為を医師の包括的指示で伝える NP の受け入れを検討することとした
(*¹ナース・ プラクティショナー)
取り組み対象
- 取り組み対象
医師,看護職
- 取り組みの中心部署・人物
副院長、NP
- 取り組み詳細
・省令で定められた特定行為の38行為を含めた医行為について、各診療科の希望とNP本人の希望をすり合わせながら、38行為の特定行為に加えて17行為の医行為をNP業務とする院内規程を定めた
・NPは医師に近い業務を行うという特性を鑑み、 NP は看護部所属としながらも、医局付けとして専用のデスクを医局に置いた(看護師の場合には管理職等を除き個人のデスクは設けないのが 通例)医局にデスクを置いて医師とNPの距離を縮める ことで 、日常的な行動から効果的な周知を図った
・導入段階では NPが行う全ての処置に対して副院長が同席し責任を持つことによって、責任の所在を明確にしたうえで、医師からNPへ業務を依頼することとしてNPを周知した
・NP自らがNPの役割や自身が勉強してきたことを幹部会や医局会で プレゼンテーションし、NPへの理解を醸成した
実施後の成果
Ⅴ.その他_成果 | ||
医師にアンケート | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(1)】 【取組(2)】 【取組(3)】 | |
成果指標 | NP 採用後 5 か月時点で医師にアンケートを取ったところ、 NPの活用が有効だったとする回答が大半であった |
Ⅴ.その他_成果 | ||
PICC挿入 | ||
成果の出た対象 | ☑医師,☐コメディカル,☐看護職,☐事務職 | |
成果に影響を与えた取り組み | 【取組(3)】 | |
成果指標 | NP が行うことになった PICC 挿入(中心静脈栄養の補助)については、NP 自身による周知や副院長の協力の結果、当初は年間数例だったが、最近では年間50 件近くまで増加している |
これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応
・デスクが 医局にある ため、その場で医師とすぐに相談したり、特定行為の報告をしたりというやり取りがしやすい
・最初は医師の信頼を 得られなかったが、副院長等と相談しながら特定行為について医師の理解を深め、次第に仕事を任せてもらう機会が増えた
・副院長が同行してくれて、医師の前で実際にPICC を行うと如何 に役立つかを医師が理解 しはじめ、オーダも次第に増えていった
今後の課題等について
取り組み・提案者概要
- 取組者
- 法人全体の取組
- 法人名
- 社会福祉法人 恩賜財団 済生会
- 病院名
- 島根県済生会江津総合病院
- 法人(病院)の開設主体
- 公的医療機関(日赤、済生会、北海道社会事業協会、厚生連、国民健康保険団体連合会)
- 所在地
- 島根県江津市江津町1016-37
- 主たる医療機能の特徴
- 急性期機能
- 一般病床
- 病床数: 120
- 入院基本料:
- 療養病床
- 病床数: 100
- 入院基本料:
- 結核病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- 精神病床
- 病床数:
- 入院基本料:
- その他病床
- 病床名:
- 病床数:
- 入院基本料:
- 一日あたりの平均外来患者数
- 人(年度数値)
- 一日あたりの平均在院患者数
- 人(年度数値)
- 一般病棟の平均在院日数
- 日(年度数値)
- 病床稼働率
- %(年度数値)
- 職員総数
- 298人(平成30年度数値)
- 医師
- 16人
- 看護職
- 142人
- 医師事務作業補助者
- 人
- 看護補助者
- 人
- 医師の交代制勤務の有無
- なし
- 看護師の交代勤務の状況
- 3交代制(変則含),2交代制(変則含)
- 勤務環境改善についての表彰・認定等について