取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備
1 仕事と子育て・介護等の両立支援
院内保育所や提携保育所等を整備している
【取組(2)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

○今年の病院方針として「質の生産性の向上」を掲げ、医師事務作業補助者の業務の拡大・効率化を進めている。そこで、現時点における医師事務作業補助者導入による効果や、今後、担って欲しい業務について医師のニーズを把握し、対策を検討する必要がある。
○また、現在、院内保育所を設置しているが、施設面や運用面について、女性医師や看護師から改善の要望があり、職員のニーズに応えきれていない部分が見受けられる。女子医師ならびに看護師の離職防止・確保のために、院内保育所の見直しについても検討したい。
○そこで、「医師事務作業補助者のさらなる活用」と「院内保育所の見直し」の2つのテーマについて検討を行った。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師
  • 取り組みの中心部署・人物
    院長、看護部長、本部長(管理本部)、副部長(総務・人事部)、医師事務補助室の課長、主任
  • 取り組み詳細
    検討会を設置した。
    ○第一回の検討会では、2つのテーマについて現状の課題について検討会メンバー間の意見交換とアンケート調査について意見交換を行なった。その後、第二回の検討会では、アンケートで得られた課題把握と「院内保育所の見直し」の方向性について検討し、第三回委員会では、アクションプラン・シートに「医師事務作業補助者」における施策を整理した。
    ○当院の院内保育所は、待機児童となっている子どもがいる場合、一時的に利用してもらう目的で運用している。また、アンケート調査から、職員が保育所を選ぶ際に重視している項目として、開所時間、料金、利用時間の柔軟性が挙げられた。そこで、今後、職員のニーズに応え、いざという時に利用しやすいよう、開所時間や利用時間に関する見直しと、PR強化を図るという方向性を整理した。この内容をもとに、院内保育所の運営事業所と今後検討を進めていく。
    ○医師事務作業補助者については、現在の業務状況について、医師から良い評価が得られていることが分かった。また、今後、担って欲しい業務についても意見が得られた。これらのニーズを踏まえつつ、今後業務を拡大していく項目について整理した。具体的には、書類・サマリの作成、クラークの配置、入院診療計画のパス作成、NCD入力に関する取組について、アクションプラン・シートに落とし込みを行った。

実施後の成果

Ⅲ.働きやすさ確保のための環境整備_成果
1 仕事と子育て・介護等の両立支援 成果
院内保育所に関する職員のニーズを把握
成果の出た対象 ☑医師,☑コメディカル,☑看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 産休・育児休暇後の職場への復帰、及び、子育て世代の働く方が入職にあたり職場環境の選択に院内保育所の有無が大きな影響となっています。
Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
補助職(医師事務作業補助者等)の配置数が増えている
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 診断書、意見書の作成補助のみではなく、NCD登録など業務範囲も拡大している。また、文書作成補助のみではなく、外来クラークの数も増え、広範囲にわたり医師の事務作業のサポートを行っている。

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

○医師事務作業補助者のアクションプラン・シートでは、各項目の担当者、具体的なスケジュールをまとめた。この内容に沿って検討・実施していくことで、医師の事務作業の負担軽減が益々図れることが期待できる。
○院内保育所に関する職員のニーズを定量的に把握することができた。

今後の課題等について

〇今後、院内保育所の運営会社と協力し、施策を展開し、職員に対して今以上にPRしていくことで、育児をしながら安心して働ける職場づくりを行うことができる。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
医療法人 協仁会
病院名
小松病院
法人(病院)の開設主体
医療法人
所在地
大阪府寝屋川市川勝町11-6
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 172
 
入院基本料:10対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数:
 
入院基本料:
精神病床
病床数:
 
入院基本料:
その他病床
病床名:緩和ケア病棟
 
病床数:18
 
入院基本料:7対1
一日あたりの平均外来患者数
84.9人(平成29年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
189.2人(平成29年度数値)
一般病棟の平均在院日数
11日(平成29年度数値)
病床稼働率
98.7%(平成29年度数値)
職員総数
408人(平成29年度数値)
医師
38人
看護職
100人
医師事務作業補助者
8人
看護補助者
23人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
特になし