取り組んだ内容

【取組(1)】
Ⅰ.働き方・休み方改善
2 勤務負担軽減
チーム医療や多職種連携(業務分担・連携の強化等)により負担軽減を図っている

取り組みのきっかけ、背景、取り組み前の問題点

これまでの医師の働く環境やモチベーション向上のための取り組みに加え、2015年2月7日付で、医療の環境を改善するため、医療の質の改善・向上を図ることを主な目的に、医療施設の国際的な認証機関であるJCI(Joint Commission International)の認証を取得。以来、改善活動を継続して行っている。

取り組み対象

  • 取り組み対象
    医師
  • 取り組みの中心部署・人物
    各診療科の医師、医療情報課メディカルクラーク係
  • 取り組み詳細
    多忙な医師の事務作業を医師の指示のもとサポートする医師事務作業補助者は、2008年から配置してきた。現在21名(25:1)、そのほとんどは診療情報管理士である。
    主な業務は、各種診断書、介護保険の医師の意見書、申請書等の作成支援等である。診断書作成については、2013年に支援システムを導入し、医師事務作業補助者が診断書の下書きを行った上で、医師が確認、加筆等をすることで作成時間の短縮が図れている。
    また、各科医師に医師事務作業補助者の介入について聞き取りを行ったところ、6割の医師が介入希望であったため、今年度から医師事務作業補助者による退院サマリー作成補助を開始した。医師事務作業補助者は、退院後2~3日の内に電子カルテ情報から転記を行い、医師はそれを確認し、入院後の臨床経過等を追記し承認する。退院サマリー作成対象診療科の約6割に対応し、月間500件を超える月もある。

実施後の成果

Ⅰ.働き方・休み方改善_成果
2 勤務負担軽減 成果
補助職(医師事務作業補助者等)の配置数が増えている
成果の出た対象 ☑医師,☐コメディカル,☐看護職
成果に影響を与えた取り組み 【取組(1)】
成果指標 ・超過勤務時間数
・患者1人あたりの外来診察時間数

これまでの取り組み成果に対する院内の声・反応

医師事務作業補助者を配置は確実に医師の負担軽減に結びついており、医師は診療に専念できるようになっている。当初は医師事務作業補助者の業務範囲について異を唱える医師もいたが、社内・社外の研修で医師事務作業補助者がスキルアップしたこともあり、現在は事務職の資格として医師事務作業補助者を認めている。医師との連携が強固となり、医療の質の向上につながっている。

今後の課題等について

今後も診療報酬の動向等を踏まえつつ、今まで以上に現場の状況を注視し、医師および事務作業補助者双方の働く意欲を引き出し、病院経営への参画を意識付けていくことが必要と考えている。

取り組み・提案者概要

取組者
病院単体での取組
法人名
日本赤十字社 
病院名
足利赤十字病院
法人(病院)の開設主体
公的医療機関(日赤、済生会、北海道社会事業協会、厚生連、国民健康保険団体連合会)
所在地
栃木県足利市五十部町284-1
主たる医療機能の特徴
急性期機能
一般病床
病床数: 500
 
入院基本料:7対1
療養病床
病床数:
 
入院基本料:
結核病床
病床数: 15
 
入院基本料:7対1
精神病床
病床数: 40
 
入院基本料:10対1
その他病床
病床名:
 
病床数:
 
入院基本料:
一日あたりの平均外来患者数
1098.1人(平成28年度数値)
一日あたりの平均在院患者数
528.2人(平成28年度数値)
一般病棟の平均在院日数
12.6日(平成28年度数値)
病床稼働率
95.2%(平成28年度数値)
職員総数
1162人(平成29年度数値)
医師
133人
看護職
605人
医師事務作業補助者
22人
看護補助者
51人
医師の交代制勤務の有無
なし
看護師の交代勤務の状況
2交代制(変則含)
勤務環境改善についての表彰・認定等について
栃木県「子育てにやさしい事業所」顕彰受賞(平成20年度)